２２６：外人 ページ26
まどかが帰って来るタイミングでって事で…
新緑の季節からジメジメの季節に移り変わった６月の中旬。
「Aさん…？私は…夢を見てるのでしょうか…？」
って唖然呆然の静香ちゃん。
「静香ちゃん？今回は本当に迷惑かけてごめんね？もう今後一切、こういう事無いって約束する。」
そう言った潤くんが頭を下げた。
・・・『まどかさんにもお詫びしねぇとな。』
潤くんの晩酌にお付き合いしてたら、唐突にそう言って。
『そうだね…。あ〜静香ちゃんにはどうしよかな？』
なかなか思い浮かばなくて…。
やっぱり無難にご飯かな？
『…一緒じゃまずいか？』
『うん？』
『まどかさんとその…静香ちゃん？』
『え？でも…。』
私よりむしろ潤くんの方がまずいんじゃ…。
『大丈夫。Aが信頼してる人なら平気だよ。俺も信じるよ。』
『うん。静香ちゃんはとってもいいコよ？信頼もしてる。』
『なら決まりだな。』
「静香ちゃん？夢じゃなくて…私の彼の松本潤くん。」
「…Aさん…？『普通の男の人』って…？」
今だに状況が飲み込めないのか…目を見開いたまま私の目を見て、途切れ途切れにそう言う。
「うん。職業がちょっと特殊なだけで…普通の男の人。そちらの四人は…わからないけど…。」
テーブル席に視線を向ける。
「Aさん！『イタリア人モデル』と『アラブの大金持ち』並にすごいです！全然普通じゃないですよ！」
大興奮の静香ちゃんが私の手を握ってそう言った。
和「ククク。何それ？」
ま「あぁ…そのハートの可愛い可愛い指輪の贈り主が誰かって社内で噂になってんの。」
雅「それが『イタリア人モデル』と『アラブの大金持ち』？」
ま「そう。あ、あと『大リーガー』ってのもあったかな？」
翔「どれも外国人なんだ(笑)」
和「まぁ…Jは外人並みに顔濃いから、いいんじゃないっすか？当たらずも遠からずって事で。」
「…おい。」
ジトっと二宮さんを見る潤くん。
「静香ちゃん？とりあえず座ろうか？まどかの隣でいい？」
「はい。」
まどかの隣に静香ちゃんを誘導して…。
智「んふふ。かわいこちゃんだ。」
やっぱまずかったかな？
反対側は大野さんで…。
「てかリーダー。静香ちゃんは彼氏いんぞ？ね？」
「…は、はい！」
潤くんに言われて真っ赤な顔で頷く静香ちゃん。
ま「なに？静香も彼のファン？」
明「まどか！松潤に『ね？』ってされたら普通は皆こうなるの！まどかとAがおかしいの！」
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年11月7日 8時
