２１３：リーダー 〜ニノ〜 ページ13
「ククク。わかりやすっ。」
智「ね？」
雅「ねぇ？マジにマジでそうかな？」
翔「ん〜…違うと思うよ？してたとしても同棲の挨拶くらいじゃない？」
でしょうね？ニノちゃんもそう思う。
智「オイラ…ね？」
雅「うん？」
智「パリでさ？買い物付き合ったの。」
「あら、それは珍しい…。」
智「んでね？あの青い有名なアクセサリーのお店入ってさ？松潤は誰に買うなんて言わなかったけど…。」
そこまで言うと『フー』って息を吐いてソファを立つとコーヒー置いてある所まで歩いて…。
その間、残された俺らはおっさんの背中をただ見つめていて。
智「…ジッとさ？真剣な目で…ダイヤの指輪見てんだよ。」
俺らに背を向けたまま、コーヒーをカップ淹れながらそう言って…
智「『それ買う覚悟できたの？』ってオイラが聞いたんだ。」
雅「…そしたら？」
智「『ぼんやりと』だって。」
翔「…どういう意味？」
「はっきりしないっすね。」
カップを持って振り返り、ソファに戻って来る。
智「ただね？『A以外とは考えられない』って…それだけはきっぱりはっきり言ったよ？」
そうでしょうね？
JにとってAさんの存在は絶対的で。
雅「ねぇ！もしかして…その指輪…？」
智「んふふ。まさか。でも…ハートの可愛い指輪買ってたよ？」
翔「予約？男除け？」
「どっちもでしょうね？」
俺の隣座ったおっさんが、
智「『オイラ達の事は気にしないで』って…それだけは言っといた。」
って…。
智「今までもそうだった様に…この五人だったら、何とかなるでしょ？」
言ってる事は、少し投げやりっていうか…無責任な感じだけど、目と表情だけは真剣そのもので。
翔「だな。リーダーがそう言うなら、そうなんじゃない？」
智「ふふ…こんな時だけリーダー扱い？」
雅「そうだよ。リーダーに責任取ってもらお。」
なんて冗談言ってたのに、シーンとなる楽屋。
智「今度こそ、幸せになってもらいたいよね？」
そんな空気の中、おっさんがボソっと呟いて。
雅「うん？」
智「松潤にも…Aちゃんにも…。」
翔「だな。」
「まぁ…本人が『まだそんな段階じゃない』って言ってるんで、見守っといてやりましょうや。」
Jだったら…
その時がくれば…絶対自分から俺らに言ってくるだろうし。
智「んでもさ？松潤弄ると面白いんだよね。反応が素直で。」
ふにゃんと笑いながら言ったおっさんに、皆、笑顔で返事した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 426人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおなな
| 作成日時：2013年11月7日 8時
