１９９：俗っぽい 〜J〜 ページ40
「…A？着替えてきな？」
「うん。」
Aを着替えに促すと寝室に入って行った。
智「いいなぁ〜。オイラも好き。」
翔「ね？あれって下履いてんの？」
和「Jって意外と俗っぽいの好きなんすね？」
雅「俺ね？エプロンの下はやっぱり裸！」
「お前ら全員死ね…てか帰れ。」
全員でぞろぞろとリビングへ…。
翔「美味そ〜。」
智「綺麗・料理上手い・胸でかい…いいなぁ。」
「…強制送還させんぞ。」
ダイニングテーブルには座れないから、料理をリビングに移動させる。
「お前ら、手伝えよ。」
雅「はいは〜い。酒しまっとく。」
そうじゃねぇだろ？
これを運ぶの手伝えって…。
「潤くん？お鍋のも全部出す？」
デニムのパンツに着替えたA。
「あぁ。俺の明日の昼ごはんが…。」
「明日はまた何か作るよ？」
って微笑みながら言ってくれる。
智「Aちゃん？」
Aと俺の背後に立つリーダーの声の方を振り向くと箱を差し出す。
智「この間のお詫び。」
ふにゃって笑うリーダーに、チラッと俺を見上げるから頷くと、ゆっくり手を差し出し
「ありがとうございます。」
って箱を受け取るから俺ひょいっと上から取り上げる。
智「ううん。オイラもごめんね？」
「いえ…私の方こそご迷惑かけて…。」
深々頭を下げるAの肩をポンと叩いたリーダーが、
智「んふふ。こんないっぱい濃いキスマーク付けられちゃうくらい溺愛されてんだから、松潤信じてやって？」
Aの首の後ろを指で突っついた。
咄嗟に首を両手で抑えて、真っ赤な顔を上げて俺の背中に隠れてシャツをギュッと握る。
「…イヤ…も…恥ずかしぃ…。」
小さな声で言うA。
智「んふふ…かぁい〜なぁ。」
翔「やっぱ松潤…羨ましいわ。」
雅「美人なのにオンナノコ…。」
和「Jって濃いのは顔だけじゃなかったんすね？」
余程恥ずかしいのか、シャツを握る手に力が込められる。
「お前らな…Aをイジメんだったら追い出すぞ？」
和「イジメてんのはJなんじゃないっすかぁ？」
ってニヤリと笑うから
「俺はすっげぇ優しく抱いてるよ。お前と一緒にすんな。」
って言って後ろに手を回して、Aの身体を
『出ておいで？』とポンポンとする。
「A？こんなヤツらだけど、お礼は言っとこうか？」
俺の隣に立つのを確認してから、
「ご迷惑をかけました。それと…ありがとうございました。」
俺がそう言って頭を下げると、Aも下げた。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年10月21日 11時
