１９８：嫌な予感 〜J〜 ページ39
「なぁ…このエプロン持って来たの？」
Aがしている、赤と白のチェック地のエプロンをツンと引っ張る。
「うん。可愛いでしょ？」
「あぁ。すげぇ可愛い…これ着てるAが。」
「ふふ。ありがと。」
すっぴんで髪を上で纏めて、俺があげたTシャツに短パン…それプラス…エプロン。
「このまま抱きたい…。」
「え？！」
「だって…マジで俺のツボ刺激し過ぎでしょ？Aちゃん？」
「もぉ…。」
俺もリーダーと同じエロオヤジか？
「さて、できました。」
「あぁ。いい匂い…。」
Aが…とは言えねぇけど。
言ったらマジでリーダーと同等だ…。
皿によそうAから、その皿を受け取りテーブルに運ぶ。
「パンも焼いたんだ。」
弾んだ声で言うAが、
「あ、潤くんはご飯がい？ご飯も炊いたよ？」
って気を使ってくれる。
「ん…両方。」
「無理しなくてもいいよ？パンは明日でも平気だし。」
苦笑いでAが言う。
「今日、食いてぇの。」
「ふふ。ありがと。」
配膳をしていると鳴るインターフォン。
…嫌な予感がするのは俺だけか？
「潤くん？誰か…？」
「ん？無視だ、無視。」
「…でも…。」
あぁ…しつけぇな…あり得ないくらい押しまくってんな。
「…んだよ！！留守だ！！」
ーいるんじゃん(笑)あ〜けて？
「イヤだ。」
ー出るまで押す。
「…いません。」
「潤くん？」
Aが後ろから覗いたインターフォンに映る四人。
ーあ、Aちゃぁ〜ん？オイラ！あ〜けて？ケーキ買って来たよ〜。
「うっせ！バレるだろ？！帰『だから開けて！』」
今度は相葉くんかよ…。
ーJ？高級寿司より『わかったよ！』
オートロックを解除してやる。
「A？ごめんな？変なの四人来た…。」
「メンバーさん？」
「あぁ。」
不安気に俺を見上げるAの頭を撫でてキスを落とす。
んだよ…久しぶりの晩餐なのに…。
玄関に向かう俺の後ろをAが着いてくる。
「あ！」
「うん？」
大きな声を出したAを振り返る。
「私、すっぴん！！」
「そんでもお前は十分綺麗だから大丈夫。」
「も…どうしよ…。あ！服も『ピンポーン』」
タイミングよく？悪く？なるインターフォン。
渋々ドアを開けて二人で出迎える。
雅「こんばん…わ…。」
智「んふふふ〜。いいモンめっけ。」
翔「…どこ見ればい？(笑)」
和「…Jってこういうの趣味なんすね…。」
入って来たメンバーの視線がAに釘付け…。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年10月21日 11時
