今日…僕は恋をした Part.５ (ページ16)

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１７６：諦めない～J～ページ16

全く、相葉くんの言う通りで。

あの夜も…
切なげな声で言った『そばにいてね？』も…

俺に不安を伝えてたのに…。

なんで…なんで俺…。

涙が衣装のパンツを湿らしてシミを作っていく…。
その様子をだたただ後悔と自責の念に苛まれたまま見ていて…。

和「…J？でも、俺はそれだけじゃないと思うけど？」

翔「ん？」

和「もちろんそれが一番の大きな理由だと思うけど…他にも…。」

翔「例えば？」

和「明日美が言うには…大河さんの事がかなりのトラウマだって。それももしかしたら、何らかの理由かも…？」

もう正直、理由なんて俺にはどうでもよくて。

ただ…Aに謝りたくて…
ただ…大好きだと伝えたくて…
…きっと一人で泣いてるであろうAを抱きしめてやりたくて。

智「もうさ？理由なんてどうでもいいんだよ。ね？松潤？」

「あぁ。とにかく会いたい。」

雅「俺ね？絶対にAちゃんは松潤の事まだ大好きだと思うんだよね？」

さっきまであんなに怒ってたのに、もう俺に満面の笑みを向ける。

和「どっからその自信が？(笑)」

雅「好きだからこそってのあんじゃん？それ！」

和「わかるような…わかんないような(笑)」

雅「ニノって意外とバカだからね？きっと翔ちゃんはわかってくれる。ね？翔ちゃん？」

和「あんたに『バカ』言われたかねぇ。」

翔「う～ん…俺も…わかるようなわからないような…。」

苦笑いでそう言う翔くん。

雅「も～皆…バカばっかり…。」

呆れたため息を大袈裟について、首を横に振ってる。

「…相葉くん。ありがとう。」

雅「ほぉらね？松潤はわかったんだ。」

「いや、そういう事じゃなくて…相葉くんに救われたから。」

相葉くんのストレート…素直さに、明るさに救われた。

気持ちが軽くなって、自分のやるべき事がはっきりわかった。

俺にはウジウジ泣いてる暇なんて無いはずで、今もきっとどこかで一人で泣いてるはずのAを早く見つけてあげないと。

智「ふっきれたね？」

「あぁ…俺にはこれ以上失うモンもねぇし…。Aだけは絶対に諦めたくはない。面と向かってきっぱり別れを言われるまで…言われても俺は絶対に諦めない。」

智「うん。いい顔になった。それでこそ松潤。」

リーダーがふにゃって笑って言った。