１５８：おまかせ 〜J〜 ページ39
A「ククク…マジウケる。俺腹いてぇ。」
前のソファに爆笑しながら転がる友人。
C「…あの…潤が…。」
B「…な。」
煩い外野は無視で、何とかご機嫌が直ったAにメニューを見せる。
「どれがいい？」
「ん？潤くんと同じの。」
「いいのか？遠慮すんな。」
「ううん。同じのでいいよ？」
『了解』と頭を撫でてやる。
「あんまり強くないのにするな。」
「うん。」
「何か食うか？」
「どれがオススメ？」
一緒にメニューを覗き込む。
「これなんてA好みだと思うよ？」
「うん。潤くんにお任せするね？」
柔らかく微笑みそう言う。
「おい、オーダー。」
A「俺かよ！」
「あぁ。A？ケーキは…後でいいだろ？」
「うん。」
「だとよ。」
A「へいへい。」
『ちょっと待ってな？』って言った俺を上目遣いで見上げて頷き、微笑んだ。
もぉ〜さ？
マジで可愛いくて…思わず唇を寄せようかと思ったけど…さすがに思い留まり、頭を撫でる。
そうすると『ふふ』って笑ったAに我慢できなくなって…。
いや…でも…ここじゃぁ…な。
メンバーだけならともかく。
B「潤？下向いてようか？(笑)」
C「んじゃ、俺は上か？(笑)」
「…ついでに耳も塞いどけ。」
…さすがに俺でも口は無理で…
頬に軽くキスをして、びっくりした視線を俺に向けたAに『かわい』って囁く。
陵「つーか！コイツマジでしやがった！」
「うっせぇな。自分の彼女にキスしたって別にいいだろうが。」
何も悪い事してねぇし。
A「『かわい』って…。」
「んだよ。可愛いだろうが。ね？A？」
「えぇ？！」
あ、まだ状況わかってなかったんだ。
A「確かに綺麗だけれども…可愛いけれども…ちょっと場所…とかさ？考えようか？」
C「なぁ、俺にも同じくらいの美人紹介してよ。」
「リーダーと同じ事言ってんな。」
B「え？大野くん、やっと目覚めた感じ？」
「あぁ。Aと同じくらいの美人がいいってうるさい。だからな？『Aと同等も以上もいない』って言ってんだ。」
いるわけねぇだろって。
普通に考えればわかるのに。
「じゅ…潤くん…あんまり…ね？」
「何が『あんまり』？俺、マジでそう思ってるんだけど？」
さも当たり前の様に言ってやると、頬を赤く染めて…照れた表情を隠す様に俯く。
「可愛いなぁ。」
「もぉ//」
照れるAをイジメたくなって、腰に回した手で脇腹を摘まんだ。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年10月5日 16時
