１５２：ラブコール 〜ニノ〜 ページ33
ゲームをする俺の隣に、寝転ぶおっさん。
「てか、おっさん。俺は男に膝枕する趣味は無いんですけど。」
智「ん〜やっぱさぁ…Aちゃんがいいな。」
「まったく…あんた、懲りてないんですか？本気で殴られそうになったのに…。」
画面に視線を向けたままため息を吐く。
翔「ニノ？それマジで？」
パソコンと資料を見比べながら作業する翔さんが、顔を上げた。
その目は見開いていて。
「えぇ。マジのマジで殴られる寸前でした。翔さん呼べとまで言われたんで。」
雅「そんなに怒らすまで何したの？」
智「ん？Aちゃんイジメ過ぎちゃって…泣かせちゃった。」
『てへ』って効果音が聞こえてきそうな顔。
…てか…全然反省してないよね？
智「ねぇ〜ニノちゃん？オイラにも〜。」
「無理です。Jじゃないけど、ちょっと妥協してくれれば…いない事も…ないですが？」
智「オイラね？かわいこちゃんでもいいけど、Aちゃんと同んなじくらい、いい匂いでやぁらかくて…胸おっきいコがいい！」
どこ見てるんすか…。
雅「完璧エロオヤジの発言…。」
翔さんは呆れてるのか…コメントしようも無いのか苦笑いを浮かべてるだけ…。
智「ねぇ〜、どんくらいかなぁ。手からはみ出るかなぁ？」
手をかざして大きさを確かめる様に揉む仕草をする。
「やめなさい。」
額を軽く『ペチ』ッと叩く。
潤「…うっす。」
『おはよう。』
智「ねぇ〜松潤？」
おいおい…何言うつもりよ。
潤「あ？何？」
機嫌悪っ…Aさんのおはようのちゅぅ無かったのね。
智「Aちゃんのさ？胸『おっさん！《リーダー！》【智くん！】」
おい！！
大声で叫ぶ俺ら三人。
潤「…何？Aが何？」
「いやね？Aさんと同じくらいの美人紹介しろって煩くて。『いない』って俺らで言ってるんすよ。」
潤「当たり前だ。」
そう吐き捨てる様に言ったJは携帯。
智「ねぇ？松潤。」
今度は何よ…？
勘弁してよ？
潤「んだよ。」
画面に視線を向けたまま鬱陶しそうに言う。
智「今日も『大好きだよ？』？」
潤「あ？どういう事？」
智「んだから…今日もAちゃんに『大好きだよ？』のラブコールするの？」
ふにゃって笑って言うおっさんに、目を見開き絶句のJ。
智「んふふ。話に夢中になるのはいいけど…もう少し場所考えたのがいいと思うよ？」
唖然とするJにふにゃってしながらもしてやったりのおっさん。
やっぱりただでは起きない大野智…。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年10月5日 16時
