１４２：悲劇の再来 〜ニノ〜 ページ22
今のJから無理矢理Aさんを奪う様な事になったら…。
翔「３年前の悲劇の再来か？」
「それどころか、３年前プラス１０代の手に負えないJ以上かと…。」
雅「待って。ニノは何で…？」
「あぁ。ちょい事務所に用があって。廊下でたまたまチーフに会ったんです。」
智「んで？」
「で、『お前は大丈夫だろうな？』って。意味わからなくて、問いただしたらJから『同棲したい』って言われてるって言ってました。」
俺も明日美も自分の時間は欲しい人だから、今のままで落ち着いてる。
翔「一番、公私混同嫌ってた人なのにな。」
智「それとはちょっと違うんじゃない？仕事は仕事できっちりやってるし。」
「ただ、それはAさんがいてこそで。それを取り上げたら…間違いなく…。」
雅「うっわ〜…考えたくもない。」
自分自信を抱きしめる様にして、震えた仕草をする相葉さん。
まぁ…気持ちはわかります。
１０代の頃も…３年前も…手に負えないくらい荒れて荒れて…。
俺らもスタッフも腫れ物に触る様に接してた。
智「んふふ。でもさ？ニノはやっぱり優しいんだね？」
「いきなりどうしたんすか。気持ち悪い。」
智「んだってさ？それだけじゃないでしょ？松潤の事応援するつもりで援護射撃したんでしょ？」
『くふふ』って気持ち悪い笑いをするおっさん。
「援護射撃になったかは…さっぱりわかりませんけどね…。」
実際、『付き合いのオッケーはしてやった』的な態度だったし。
雅「何で一緒に住みたいんだろ？」
翔「そこに疑問持ったの？」
雅「うん。だってさ？『付き合うな』って言われてるわけじゃないし、極端な話、泊まりだって毎日オッケーなわけでしょ？」
翔「まぁ…そうだね？」
雅「なのに…何でわざわざ面倒くさい事すんだろ？」
智「きっと…同じ家に帰るっていう安心感が欲しいんじゃない？自分の所に帰って来るっていうさ。」
雅「あぁ〜…そういう事か…。」
納得したのか『うんうん』って頷く相葉氏。
翔「…結婚……考えてるのかな？」
言いづらそうに言った翔さん。
メンバーの結婚は個人のだけの問題ではない。
嵐全体の…下手すりゃ嵐存続に関わる問題だ。
「さぁ…そこまでは。」
翔「だよね…。」
「ただ…明日美が…。」
翔「うん？」
「Aさんは一生結婚するつもりはないって。相当なトラウマみたい…ですよ？大河さんの事が…。」
J…本当の幸せ手に入れる為は、乗り越えなきゃならない事…いっぱいありますよ？
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年10月5日 16時
