３９：熱烈 〜J〜 ページ40
散々、弄られてもうこれ以上は…って思ってたのに…。
和「そいやぁ、Aさんさっきおっさんと握手してましたね？癒されたんでしょうか？」
ニヤリと笑って俺を見るニノ。
思わず酒を吹き出しそうになった。
雅「なぁに〜？どゆ事？」
ニヤリと笑って横目で俺を見る。
和「Aさん、嵐ではおっさんらしいっすよ？」
「おい！！」
智「オイラね、かわいこちゃんのが好きだけど、Aちゃんだったらもらってあげてもいいよ？」
「やんねぇよ！そもそもなんで上から目線なんだよ！」
怒鳴り散らす俺なんて無視で。
翔「智くんに癒し求めてんのかぁ。てかさ？Aちゃんなら俺も欲しい！」
雅「あ！翔ちゃん、ずっこいぞ！」
「おめぇら…。」
「なになに？松潤の彼女くれんの？あのすっげぇ美人の！俺も立候補したい！」
いい感じに酔ってるスタッフも悪ノリし始めて…。
ブチっと俺の頭ん中の糸が切れた音がして。
「おめぇら、ふざけんなよ？Aは俺んだ！
絶対誰にもやんねぇよ！一生な！」
部屋中に響き渡るくらいのデカイ声で怒鳴ったら、部屋が『シーン』となって。
智「んふふ。熱烈大告白聞いちゃった。」
翔「しょうがない…諦めますか。」
雅「ん〜残念〜。Aちゃん欲しかったな。」
和「ククク…はは。」
ニノは俺に背を向けて腹を抱えて笑っている。
そんなニノの背中を蹴ってやった。
・・・打ち上げもお開きになり、マネージャーの運転する車に乗り込む。
日曜日の夜中だからか、道は空いていて、都会の人工的な光の中を流れる様に走る。
「…松本さん？」
「ん？」
「写真だけは『わかってる』」
Aと付き合い出して直ぐに事務所に向かった。
今回は絶対にあんな事にはなりたくないし、諦めるつもりもない事を自分から意思表示をする為に。
反対されると身構えて入った会議室では、予想に反して反対の言葉は出なかった。
ただ…『写真を撮られるという事は、芸能人であるお前以上に彼女が傷つく。』と言われ。
つまり、Aが大事なら細心の注意を払えという事。
「本当にお綺麗な方でしたね？びっくりしました。」
「そ？」
「ええ。長い事この業界にいますが、あそこまでの方なかなかお目にかかれないですよね？」
「そうかもね？まぁ純の日本人じゃねぇしな。」
「そうなんですか？」
「両親ともハーフだと。日本とフランスとロシア。」
「それは珍しいですね？」
俺も初めて聞いた時はびっくりしたんだ。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年7月22日 13時
