２６：オーラ 〜J〜 ページ27
「おっす。」
ドアを開けて楽屋に入ると、一斉に集まる４人の目。
朝がめっぽう弱い俺は大概最後に楽屋入り。
でもね…今日の朝の目覚めは最高だったんだ。
・・・「おはよ。潤くん。」
ってAさんの柔らかい優しい声で目覚めた。
薄っすら目を開けると、やっぱり優しいAさんの微笑み。
「…あぁ〜…俺はまだ夢ん中？すっげぇ幸せなんだけど。」
昨日までは全く考えらんなかったこのシチュエーション。
「ふふ。現実よ？」
って頬にAさんの唇の感触。
あの後…どうしても帰りたくなくて、離したくなくて我儘言って、Aさんのシングルベットで一緒に寝た。
「狭いね？」
って照れながら言うAさんに、
「狭い方がくっつけていいじゃん。」
って言ってその華奢な身体を腕の中に収めた。
俺を『松本くん』って呼ぶAさんに『潤がいい』って駄々をこねて。
「おやすみ…潤くん。」
って言われてすっげぇ幸せで…。
和「J？幸せオーラだだ漏れですが…。」
雅「Aさん無事ゲット？」
智「超絶美人、オイラ見たぁ〜い。」
翔「ねぇ！俺だけ置いてきぼりだけど！」
口々に言う４人は無視で、携帯をチェック。
メールを１件受信してて。
『今から仕事です。潤くんもゲーム頑張ってね？』
ってAさんからのメール。
昨夜、もちろんアドレスも交換してて、お互い可能な限りメールをするって約束した。
そうしなければ、Aさんに我慢をさせてしまうって思ったから。
俺の不規則な仕事を気遣って…。
『頑張ります。今日は崖登る予定。』
和「J？…J？！」
「んぁ？」
うっせぇなぁ。
「んだよ？」
和「『んだよ？』じゃなくて、俺らは聞く権利あると思いますが。」
ニノと翔くん以外の２人は期待を込めたキラキラ視線を俺に向けてて。
「… 彼女ができました…以上。」
それだけ言って携帯に視線を戻す。
ん〜今日は２本撮り…。
明日、俺は…確か午後からだったけどAさんは仕事だよな…？
あぁ〜でも会いてぇな。
でもでも、Aさんの負担になんてなりたくない。
さっきのメールに『大好きなAさんにもう会いたくなった。』って文章を付け足す。
智「意外だよね？松潤がメールで『好き』とか。」
『うん。』
そんな声が背後から聞こえる。
バッと振り向くと４人が俺の携帯を覗き込んでて。
「おい！」
和「まぁ…何はともあれよかったです。」
雅「今度会わせてね？」
「ぜってぇイヤだ！」
楽屋で叫んだ。
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年7月22日 13時
