２０：本物？ 〜J〜 ページ21
キツイ…
苦しい…。
告白をする前にキッパリ『迷惑』と言われた俺は、ハンパなく打ちのめされて。
でも、普通に考えれば…迷惑だよなって妙に冷静な俺もいて。
コンサートも近いってのに、立ち直る事できんのか？
なんて、どっかで他人事の様に思って。
智「松潤？ここの振りさ、どこまで移動？」
「ん？あぁ…それは。」
失恋したってコンサートは待ってくれないし、お金を払って見に来てくれる人がいる限り、プロとしてやらなけれないけない事なんて山程ある。
仕事中は頑張って頑張って、雑念を取り払う様に仕事に没頭した。
けど…家に帰ると…。
Aさんを思い出して、胸が苦しくなるのに…すっげぇ会いたくなるんだ。
あんな事言われても…会いたくて会いたくて…。
和「J？この後呑み行きません？」
やっぱり…。
何の話しされんのかわかってオッケーをする。
「…あぁ。」
ニノもやっぱり俺がオッケーする事をわかってる。
智「オイラもいい？」
「…あぁ。」
ここらでちゃんと話しはしないとな。
雅「俺も行く。」
翔「俺は『ZERO〜』」
茶化す様に相葉くんが言って、翔くんがふてくされる。
「翔くん？」
翔「うん？」
「翔くんにもちゃんと俺から話すから。」
翔「…あぁ。」
納得した様に頷く翔くんと別れて、４人でその場を後にした。
マネージャーに送ってもらい着いたのは、あの店の近くで、俺とニノの後ろにリーダーと相葉くんって感じで歩く。
「ニノ？」
和「明日美がどうしてもJと話ししたいって。」
雅「『明日美』？」
和「あぁ…俺のハニーちゃん。」
智「んふふ。思わぬ収穫だ。」
雅「ねっ！」
嬉しそうに笑ってるリーダーと相葉くん。
「お前…言ったんか？」
和「いいえ。でも気付いてたみたいですよ？始めて会った時から。」
「…そうか。」
俺ってそんなにわかり易かったか？
ニノが先頭を切ってドアを開ける。
マスターと目が合うけど気まずくて視線をずらした。
「和也。」
和「あのさ？余計なの２人ついてきたけどいい？」
ニノがリーダーと相葉くんのいる方を指差す。
「え？」
ニノと俺しか見えてなかったであろう彼女が、目を見開く。
「本物？」
和「何？そのリアクション。俺が偽物嵐連れて来たら、俺まで偽物じゃん。」
「そ、そうかもしれないけど。」
智「んふふ。大野智です。」
キャップを取ってふにゃって笑い挨拶するリーダー。
雅「相葉雅紀です。」
人見知りな相葉くんは遠慮がちに挨拶した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 967人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおなな
| 作成日時：2013年7月22日 13時
