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終わったら連絡すると言い残し涼太が撮影に戻ってから、私は付き合ってからの二人のトーク画面を指で行ったり来たりさせながらマネージャーが来るのを一人待っていた。
しかし本当に、私達の会話ってカップル感が全くない。みんな、普段どんな会話をしてるんだろう。
玲「え、お前ら本当に付き合ってんの？」
『っ！…玲於！ちょっと、返してよ私のスマホ！』
玲「えーっと？…おはよう。今日は撮影の後、劇団の仕事で東京戻る予定。今日も頑張ろうね。」
『やーめーて！』
玲「私も夕方から雑誌の取材。明日は撮影ないから、一日別の仕事。あっきーも頑張ってね。」
『ちょ、もう返してってば！』
玲「なにこれ、業務連絡？ふ、うける。仕事の話しかしてねえ。お互いマネージャーかよ。」
『もう、うるさいなあ！ほっといてよ。』
ぼーっとし過ぎてたせいで、急に持っていたスマホをスッと手から抜かれて、初めて玲於が後ろで覗き見をしていたことに気付いた。
よりによって一番見られたくない玲於に見られるなんてもう最悪だ。なんとか奪い返せたものの、涙目になりながら爆笑している姿が憎たらしいのなんの。
『ねえ、絶対みんなに言わないでよ。』
玲「いやいや、言いようがねえわ。あー、おっかしー本当。腹捩れるわ。」
『…ほんっとにうざい。』
玲「いや、でもさ、お前それでいいの？」
『別にいいですけど。』
玲「ふーん。普通さ？付き合いたてってもっとこう、好きだとか会いたいだとか、そんな会話ばっかで埋め尽くされんじゃねえの？」
『…人一倍経験値低いくせに。』
玲「てめえ、ぶっ飛ばす。」
『痛い痛い、ごめんなさいっ！！』
玲「謝って済んだら警察いらねえんだよ馬鹿。」
み「ちょっと、あんた達なにやってんの！うるさい！」
余計な事を言ったせいで玲於に片手で両頬をつままれ、いい大人が二人して騒いでいたところに、マネージャーのみっちゃんが部屋に飛び込んできた。どうやら打ち合わせをしていた隣の部屋まで丸聞こえだったらしい。
『みっちゃん、玲於にDVされた！メンバー内暴力！』
玲「Aが悪口言ったからでーす。」
み「顔はやめなさい、顔は。」
玲「顔じゃなきゃいいのかよ。」
み「…まあ。いいからほら、Aは帰るよ。そして玲於は仕事に戻る。」
半ば強制的に社有車へ引っ張られ、玲於のせいでホテルに着くまでみっちゃんからの説教を受けることになってしまったのだった。
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卯月(プロフ) - 初めまして♪aloaさんの作品全部、読ませていただいてます！塩野さん関連の作品はあまり無いので繰り返し読んでいます！これからも更新を楽しみにしています！ (2020年9月6日 11時) (
レス) id: 686cae3491 (このIDを非表示/違反報告)
aloa(プロフ) - 彩華さん» コメントいただきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪これからも更新頑張りますので、今後とも是非宜しくお願い致します！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: fdd25be30d (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 前回の作品から見てます！塩野くんの作品はなかなか無いのでとっても嬉しいです！これからも応援してます＾＾ (2020年6月14日 1時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aloa | 作成日時：2020年6月10日 16時
