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み「お疲れ様。ちょっと明日の入り時間とか確認してくるから、その間に帰り支度済ましておいて？」
『…。』
み「ねえ、聞いてる？」
『…え、？あ、うん。分かった。』
み「ちょっと大丈夫？具合でも悪いの？」
『ううん、ごめんごめん。なんか、疲れちゃって。じゃあ、準備しておきます。』
撮影が終わり控室に戻った私は、さっきの壱馬くんの表情が頭から離れなくて、マネージャーの言葉すら耳に届かず、ずっとそればっかり考えてしまっていた。
言えるわけない。あの言葉は、ただの間違いだとは思えない。もっともっと難しい台詞がたくさんある中で、あそこだけあんな風にNGを出すなんて、ありえない。
それに、何よりあの悲しそうな表情が、竜ではなく壱馬くん自身の言葉のように感じた。
涼「あれ、もう終わりやったっけ？」
『…涼太。お疲れさま。今日はもう終わりだよ。』
涼「真っ直ぐホテル戻んの？」
『うん、そのつもりだよ。』
涼「そっか。…なんか元気なくない？」
『え、そう？そんなことないよ。』
涼「説得力ねえな。」
『違う、私は元気なの。』
涼「どういうこと？」
『壱馬くん、やっぱり何かあったのかな。』
涼「なんで？」
たまたま空き時間になってやってきた涼太に、さっきのことを全部話した。少し難しそうな顔をしながら黙って私の話を聞いていた涼太はしばらく沈黙を続けた後、大きく息を吐いた。
涼「今は、そっとしといてやれば？」
『でも、』
涼「それに何かあればきっと、メンバーだって一緒にやってんだし相談したりするって。」
『それはそうだけど。』
涼「なんでそんな気にすんだよ、壱馬のこと。」
『別に変な意味じゃないよ？ただあんな感じの壱馬くん初めて見たから…。』
涼「まあ俺も、気にしてみるようにするよ。」
『うん、ありがとう。』
涼「うん。…あ、そうそう。そういえば、瑛久から聞いた？」
『何を？』
涼「今日、瑛久と寛騎も俺等と同じホテルだって聞いてない？」
『…えっ、そうなの！？』
念の為ポケットから携帯を取り出してメッセージが届いてないか確認してみても、特にあっきーからの連絡は入ってないかった。
改めてあっきーとのLINEのやり取りを見てみると、なんていうか、本当に付き合ってる？って聞きたくなるほどの内容で、なんか、寂しいような切ないような。これはもう苦笑いしかできなかった。
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卯月(プロフ) - 初めまして♪aloaさんの作品全部、読ませていただいてます！塩野さん関連の作品はあまり無いので繰り返し読んでいます！これからも更新を楽しみにしています！ (2020年9月6日 11時) (
レス) id: 686cae3491 (このIDを非表示/違反報告)
aloa(プロフ) - 彩華さん» コメントいただきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪これからも更新頑張りますので、今後とも是非宜しくお願い致します！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: fdd25be30d (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 前回の作品から見てます！塩野くんの作品はなかなか無いのでとっても嬉しいです！これからも応援してます＾＾ (2020年6月14日 1時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aloa | 作成日時：2020年6月10日 16時
