シンデレラの靴2 ページ8
＊
そっと持ち上げたわたしの足に、
彼は新しい靴を履かせてくれる。
あ…ぴったり…
その靴は、ガラスの靴みたいに
わたしの足にぴったりと収まった。
『良かった、ピッタリだね！』
わたしを見上げる彼の顔は、
安心したように微笑んでいて…
本物の王子様のようだった。
「あ…ありがとうございますっ！」
『もう行って！時間、もうすぐでしょ！』
ミーティングの時間まではあと数分。
「あっ、はい！あのっ、靴のお金…」
『そんなのいいから！
大事な会議なんでしょ？
間に合わないから、もう行って？』
「でも…」
『僕とぶつかったせいだから。
だから、それはプレゼント。』
彼は笑ってそう言ったけど。
「いやっ、靴が折れたのはわたしが
よろけたせいですから！
だからプレゼントって言われても困ります！」
いくらなんでも、
買いに行ってもらったうえに、
タダで貰うわけにはいかないでしょ！
わたしは困ります、
払いますと食い下がったけど、
彼は頑なにいいからいいから、と譲らなくて。
「ほんと、時間ないよ！
お願いだから、行って？」
最後は困ったようにそう言ったんだ。
『でも…』
それでもまだ行こうとしないわたしの背中を、
ほら、と押してくれたんだ。
＊
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moco(プロフ) - のりこさん、初めまして！もこと申します！コメントありがとうございました、嬉しくて泣きそうです(TT)いつも誤字脱字が多すぎてすみません。頑張って更新しますのて、また読んでいただけると嬉しいですです！ (2018年3月10日 23時) (
レス) id: 09d7dc74fa (このIDを非表示/違反報告)
のりこ - お話ができる度に楽しみに読ませて頂いてます (2018年3月10日 21時) (レス) id: 9972616781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2018年1月29日 19時
