ほんとうは ページ34
＊
もう一度耳にスマホを当て直して、返事をする。
「うん？」
『今日、会えて嬉しかった。』
「…え？」
『本当はあのあと、何回も誘おうとしたんだ。』
…え？
『だけど、オレ誘う勇気がなくて。
だから、偶然でも会えて嬉しかった。』
冗談でも
そんな風に言わないで欲しかった。
「ジェジンくん…」
『ボーリング！楽しみにしてるから！遅いからもう寝て？』
「うん、」
『じゃあ、またね。』
「うん。」
たったそれだけしか返すことができなかった。
電話の向こう側では、
ツー、ツーと電話の切れた音がしている。
期待させるようなことを言われると、
嘘でも勘違いしてしまいそうになる
自分が心底嫌だった。
乾杯した時に思ってたじゃない。
好きになったらいけないって。
だから、こんな勘違いしてしまうようなことを
言ってほしくなかったんだ。
＊
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moco(プロフ) - のりこさん、初めまして！もこと申します！コメントありがとうございました、嬉しくて泣きそうです(TT)いつも誤字脱字が多すぎてすみません。頑張って更新しますのて、また読んでいただけると嬉しいですです！ (2018年3月10日 23時) (
レス) id: 09d7dc74fa (このIDを非表示/違反報告)
のりこ - お話ができる度に楽しみに読ませて頂いてます (2018年3月10日 21時) (レス) id: 9972616781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2018年1月29日 19時
