クラブ ページ25
＊
そんなある日の事だった。
同じ職場の、後輩のマミちゃんに誘われて、
仕事帰りにクラブに行くことになった。
マミちゃんは入社2年目の23歳。
本社での新人研修を終えて、
本来ならそのまま本社勤務になるはずが、
マミちゃんは研修後すぐ、
海外赴任で韓国支店に異動になったとういう、
会社でも珍しい存在の子だった。
もともと無類の韓国好きで、
入社した時から自分でも、
韓国支店に配属の希望を出てたみたいだった。
K-POPが大好きで、
芸能情報にすごく詳しい子。
『このクラブ、
芸能人がよく来るってウワサなんですけど、
マミ、まだ1回も会えたことなくてー！
今日会えたらどうしようっ！』
「ねぇ、マミちゃん、
わたしこんな格好だけど、
大丈夫かなぁ？」
『大丈夫ですよぉ！
マミも今日はふつーに通勤服だしー』
普通の通勤服って言ったって、
マミちゃんちゃんと
ミニスカート履いてるじゃない！
わたしなんて、
いつもの白いカットソーに、
グレーのアンクルパンツだし…
それに、
バッグだっていつもの、
普通の黒のカバンだよ？
『それに、
A先輩は綺麗だから、大丈夫ですよっ。』
何が大丈夫なのー？
全然クラブに行くような
格好じゃないんだって！
『はい、先輩っ、着きましたよ！
ここでーす！』
「クラブに行くって分かってたら、
ちゃんとそれなりの格好してきたのに…」
『はいはい、先輩行きますよっ！！』
グダグダ言ってるわたしを無視して、
マミちゃんはお店に向かっていく。
マミちゃんに続いてお店に入ると、
いかにもクラブらしく、
大音量で音楽がかかっている。
耳鳴りがしそうなほどの音量と、
足元から響く重低音に驚いてしまって、
少しだけ来たことを後悔した。
『先輩っ、こっち！』
フロアの中を進むと、
右手にカウンターがあって、
そこで飲み物を買うことが
できるようになっていた。
『とりあえず何か飲みましょうよ！』
「うん、そうだね、」
カウンターの席に着いて、
ふと隣の席を見ると、
そこには見覚えのある人が座っていて…
「あ…、」
わたしの視線に気づいたのか、
隣の人と目が合う。
『A…ちゃん？』
隣にいたのは、
──────ジェジンくんだったんだ。
＊
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moco(プロフ) - のりこさん、初めまして！もこと申します！コメントありがとうございました、嬉しくて泣きそうです(TT)いつも誤字脱字が多すぎてすみません。頑張って更新しますのて、また読んでいただけると嬉しいですです！ (2018年3月10日 23時) (
レス) id: 09d7dc74fa (このIDを非表示/違反報告)
のりこ - お話ができる度に楽しみに読ませて頂いてます (2018年3月10日 21時) (レス) id: 9972616781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2018年1月29日 19時
