また会ってくれる？ ページ22
＊
何杯目かのグラスが空になり、
いい感じで酔いが回って、心地いい感覚と、
睡魔が襲ってきそうな頃。
ジェジンくんがトイレに行っている間に、
わたしはジェジンくんに内緒で、
お会計を済ませてしまおうと、
入口のカウンターに声をかける。
すると、店員さんからは、
もう既にジェジンくんが支払いを
済ませているから、大丈夫だと言ったんだ。
わたしはお財布を手に部屋に戻ると、
そこにはもうジェジンくんが戻っていて。
わたしは、ドアを閉めると、
ジェジンくんにどうして先に
お会計を済ませたのかを聞いた。
するとジェジンくんは、
『もともと、払って貰うつもりなかったし、
何より今日はオレのほうが
楽しかったからいいんだ。』
そう言ったんだ。
「ジェジンくん、
でもそれじゃあお礼にならないよ。」
『だってCD買ってくれるんでしょ？』
「そうだけど…それとこれとは別の話だよ。
なら、せめて靴代だけでもやっぱり
貰ってもらえないと、ほんと困る。」
すると、ジェジンくんは、
『じゃぁさ、また会ってくれる？』
そうわたしに聞いてきたんだ。
「えっ…？」
″また″なんて、考えていなかったから、正直に返答に困っていると、ジェジンくんは苦笑いしていて。
『そんなに困らないでよー！』
って。
そうじゃない。また会うのが嫌なんじゃない。
だって…
こんなに楽しかったのは久しぶりだっから。
だけど…、
きっとジェジンくんは、
とても有名な芸能人で、
わたしとは住む世界が違いすぎる。
わたしみたいな一般人と、
また会いたいだなんて、そんなのいいの？
『返事がないの、ふつーに傷つくな。』
答えに迷っていて、まだ返事をしないでいると、
ジェジンくんはそう寂しそうに言ったんだ。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moco(プロフ) - のりこさん、初めまして！もこと申します！コメントありがとうございました、嬉しくて泣きそうです(TT)いつも誤字脱字が多すぎてすみません。頑張って更新しますのて、また読んでいただけると嬉しいですです！ (2018年3月10日 23時) (
レス) id: 09d7dc74fa (このIDを非表示/違反報告)
のりこ - お話ができる度に楽しみに読ませて頂いてます (2018年3月10日 21時) (レス) id: 9972616781 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：moco | 作成日時：2018年1月29日 19時
