ぶつかった相手は王子様？ ページ3
＊
───────ドンッ、
「きゃっ、」
『うわっ！』
向かいから歩いて来た人と派手にぶつかり、
持っていた書類が封筒から飛び出し、
床に散ばる。
もー、何やってんのわたし！
『すみません、』
「いえ、私こそすみませんっ、きゃっ！」
慌てて書類を拾おうとした瞬間、
バランスを崩した私は、
よろけて床に倒れそうになった
その時、ぶつかった相手の人が、
咄嗟に私を支えてくれる。
『大丈夫ですか！？』
「すみません、ありがとうございますっ、」
ふと支えてくているその人の顔を見ると、
大きな黒い帽子に、黒いサングラス。
黒の革ジャンに、プラチナのネックレス。
男の人だとは思うけど、
ちょっと怖そうな雰囲気。
わっ、変な人にぶつかっちゃったかも…
「わっ！」
思わず手を話すと、
わたしはまたふらついて転びそうになる。
すると、
『大丈夫ですか！？』
そう言って彼は、
またわたしをしっかりと支えてくれる。
慌てているとはいえ、
なぜか真っ直ぐに立つことが出来ない。
足が震えているわけでもないのに、
どうしちゃったんだろう。
おかしいなと思って、自分の足元を見ると、
履いていたパンプスのヒールが、
根元から折れてしまっているのが見える。
え…
ウソでしょ？
よろけた時に、変な風に足を捻ったせいだ。
どうしよう…
これからミーティングなのに、
これじゃ歩いて行けないかも…
えーっ！どうしてこんな時にー！
思わぬハプニングに、
パニックになっていたわたしは、
彼に寄りかかったまま
あたふたしていると、
『あのー…、大丈夫ですか？
どこか痛みますか？』
「えっ！？」
彼が心配そうに、掛けていたサングラスを
外して、わたしを見る。
うわぁ…
キレイな顔…
色が白くて、キレイな二重の目。
帽子の中の髪は金色？
こんなキレイな男の人、見たことない…
…王子様みたい。
サングラスを外した彼は、
最初に思った怖そうな雰囲気なんか全然なくて、
それよりも、王子様のような綺麗でかっこいい、
男の人だった。
男の人っていうよりも、
男のコって言った方がいいかもしれない。
＊
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moco(プロフ) - のりこさん、初めまして！もこと申します！コメントありがとうございました、嬉しくて泣きそうです(TT)いつも誤字脱字が多すぎてすみません。頑張って更新しますのて、また読んでいただけると嬉しいですです！ (2018年3月10日 23時) (
レス) id: 09d7dc74fa (このIDを非表示/違反報告)
のりこ - お話ができる度に楽しみに読ませて頂いてます (2018年3月10日 21時) (レス) id: 9972616781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2018年1月29日 19時
