シンデレラの靴3 ページ16
＊
やばい、聞かれてた？
「あっ、違いますっ、ごめんなさいっ、」
わたしが慌てて立ち上がるとジェジンさんは、
ふふっと笑って、
『オレと会うのが
嫌なのかと思っちゃった。』
と、かけていたサングラスを外しながら言った。
相変わらずキレイな顔。
思わずその顔に見とれてしまって。
ぼーっとジェジンさんを見ていると、
座って？と薄いくちびるが動く。
「あっ、はいっ、」
『アハハ、Aちゃんって面白いね。』
「…えっ、」
『あぁ、Aさんのが良かった？』
「あぁ、いえっ、ちゃんでも、
さんでもお好きなように…」
『じゃあAちゃんて呼ぶね？
そんなに緊張しないでよ。
あ、そうだこれ。靴、
酔う前に先に渡しておくね？』
ジェジンさんは、
手に持っていた白い紙袋をわたしにはいっ、
と手渡すと、
一応直ってるか中、見てねと声をかけてくれる。
「ありがとうございます！
ほんとにすみません、
わざわざ修理まで出してもらっちゃって…、」
一応修理代と靴代のことも、
もう一度話をした方がいいかなと
思っていると、
『あ、靴代と修理代はこの前も言ったけど、
大丈夫だから。』
すかさずそう言われてしまって。
一応と思ってお金用意してきたけど、
どうやら受け取ってもらえないみたい。
ジェジンさんを見ると、
さて何飲むかなーなんて、
もうメニューを見ていて。
紙袋の中は、同く白い靴の箱に、
わたしの黒いパンプスが入れられていて。
うわ、これわたしの靴？
新品と同じみたい。
手に取って見てみると、
2つに折れてしまっていたヒールは、
折れたことが分からないくらいに、
ちゃんと直されていて、
しかも両方とも丁寧に、
黒い靴墨まで塗ってあるようだった。
＊
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moco(プロフ) - のりこさん、初めまして！もこと申します！コメントありがとうございました、嬉しくて泣きそうです(TT)いつも誤字脱字が多すぎてすみません。頑張って更新しますのて、また読んでいただけると嬉しいですです！ (2018年3月10日 23時) (
レス) id: 09d7dc74fa (このIDを非表示/違反報告)
のりこ - お話ができる度に楽しみに読ませて頂いてます (2018年3月10日 21時) (レス) id: 9972616781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2018年1月29日 19時
