思い出したくないこと ページ15
＊
こんなオシャレなお店なんて、
あまり来たことがなかったから、
思わず興味津々で、
キョロキョロと部屋の中を見てしまう。
わたしが最後に須田くんと行ったのは、
会社の最寄り駅近くにある、居酒屋だった。
わたしは須田くんと一緒にいられるのなら、
どこのお店でも良かったんだ。
須田くんと2人きりで会う時は、
大抵ファミレスとか駅前のカフェ、
居酒屋とか、誰とでも気軽に
行ける、そんなようなところが多かった。
オシャレなお店なんて、
須田くんとは行ったことがなかったことを
思い出した。
だから、後輩の女の子が、
須田くんとオシャレなレストランに
行ったという噂を聞いた時には、
須田くんにとってわたしは、
特別な存在なんかじゃなくてただの同僚。
イコールそれは、
須田くんがわたしのことを何とも
思っていないってことだと
気づいてしまったんだ。
「なんで須田くんのことを
今思い出すのよ。」
こんな時にまで。
わたしは首を振って、
テーブルにあるメニューを手に取る。
もう須田くんのことを、
思い出すのはやめようって
この前決めたじゃない。
なにかあると、
すぐに須田くんを思い出して比べて、
また悲しくなって。
その繰り返しが本当に嫌だった。
「はぁー。」
盛大にため息を付いた時。
ガチャっと部屋の扉が開く。
『あれっ？今大きいため息吐かなかった？』
扉を開けたのは、イ ジェジンさんだった。
＊
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moco(プロフ) - のりこさん、初めまして！もこと申します！コメントありがとうございました、嬉しくて泣きそうです(TT)いつも誤字脱字が多すぎてすみません。頑張って更新しますのて、また読んでいただけると嬉しいですです！ (2018年3月10日 23時) (
レス) id: 09d7dc74fa (このIDを非表示/違反報告)
のりこ - お話ができる度に楽しみに読ませて頂いてます (2018年3月10日 21時) (レス) id: 9972616781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2018年1月29日 19時
