31: ShoSide ページ3
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”和「あいつが俺から離れるとか、どっか行っちまうとか。
そう思うこと自体がさ、あいつを一人ぼっちにしてたってことなんだよ」”
翔「いや、ニノ待てってそういうわけじゃ＿＿」
”和「あいつがどっか行きたいわけないんだわ。
だって翔ﾁｬﾝ知ってる？
＿＿＿あいつ俺のこと、バカがつくほどすげぇ好きだからね(笑)」”
翔ﾁｬﾝ。
そう弱く呼ばれた声に、ひきつった声で返事をする。
”和「調子に乗って前にさ・・・」”
翔「ん？」
”和「いやぼんやりだけど、曖昧にっつーか。
将来を約束するようなこと言ったんだよね」”
翔「結婚しようって？」
”和「いやハッキリその言葉じゃないけど。
お前の引き取り手なんて俺ぐらいしかいない、とか・・・。
まぁ意味的にはかわんねぇか(笑)」”
翔「・・・」
”和「一緒に住み始めたら、その約束がなんか現実っていうか・・・
もう笑って言えなくなってさ」”
呼吸を一つ置いて、ニノが大きく息を吸う。
それを聞きながら俺も同じように息を吸う。
”和「大丈夫。俺がずっとそばにいる、って」”
”和「あいつの目を見て、手握って、抱きしめて・・・
ちゃんと・・・ちゃんとさ。
・・・約束すりゃよかったよ」”
強く、はっきりと
この夜には少し大きな声だ。
ニノが顔を上げたのがなぜか見えた気がした。
夜の彼方の遠く遠く先を見据えながら、言ったのが見えた。
”和「そしたらこんなことなってねぇんだよ、絶対」”
翔「・・・そうとも言い切れないって」
”和「あいつが知らない間にどんどん不安抱えてくのも。
誰にも言えなくて息苦しくなってくのも。
気付いてたのになんもしなかったんだ」”
翔「そうじゃねぇよ・・・」
”和「そうなんだって！俺はっ・・・俺は。
あいつが眠れずに隣で、俺を起こさねぇように息潜めてるときも。
俺に触れようか抱きつこうか迷うその気配にも。
気付かないふりして逃げて・・・さ」”
翔「・・・」
”和「背中向けて・・・寝たふりして。
どうしていいかわかんないまま、いっつも朝だった」
翔「・・・」
バカみたいに俺はうなづくことしかできなくて。
何度も何度もうなづいて。
足元に落ちた灰を慌てて足でこすりながら
ニノに何か言ってやりたいその言葉も
灰に隠れて落っこちてないか、必死で探してた。
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桃ちゃん(プロフ) - 5年前にもコメントを残しましたが、私は本当にこのお話が大好きです。嵐が活動休止をした今。二宮くんが大好きな人と幸せな時間を過ごせる時間が増えればいいなと思いながらまた読ませていただきました。素敵な作品をありがとうございました (2021年1月1日 16時) (
レス) id: e730e415a2 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - こんな素敵な作品をこの世に残してくださってありがとうございました。何回読んでも何年経っても、seiraさんの作品が大好きでたまりません。seiraさんの幸せを心から願っています。 (2020年4月7日 10時) (レス) id: eedefae9ed (このIDを非表示/違反報告)
まつこ(プロフ) - Seiraさん、更新が止まってからもう5年も経ったんですね。それから一年に一回はこの世界のカズと彼女に会いたくなります。温かい熱のこもった愛を注ぎ合う2人に会いたくなります。本当に素敵な作品を生んでくださったことに感謝だけでも伝えたくて。 (2019年7月11日 3時) (レス) id: 3a8a58d763 (このIDを非表示/違反報告)
mee(プロフ) - 大好きな作品です！また続き読みたいです！ (2017年3月17日 17時) (レス) id: b9b18b5dca (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - お久しぶりです！更新が止まってから3年ぐらいですかね…何年たっても私のナンバーワン作者様に代わりはありません。大好きです。またいつか出会えるまで楽しみに待ってます♪ (2017年3月8日 14時) (レス) id: 2caae77e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2014年5月15日 15時
