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どんな時も、私の傍にいてやりたいと
そうカズに言われたとき
鈴が鳴るように心は震えた。
一緒にいたいって思うのは私ばっかりだと思ってた。
少しでも近くにいたいって願うのは私ばかりだと思ってた。
カズが私を好きだっていう気持ちを
ちゃんと受け止めてるつもりなのに。
いつだって不安だった。
だから嬉しかった。
横を向いたままじゃなくって
ゲームの画面見てるんじゃなくって
あたしの方をまっすぐに見て。
眠そうにぼんやりした表情で話すカズは
いつもよりも、柔らかな少年のようだった。
嬉しくて、そしてどこかくすぐったくて
なんだか気恥ずかしくてバスルームに逃げた。
・
冷たい大理石に両手をついて鏡を見つめる。
寝不足なくせに、キラキラ幸せそうな私の目が笑ってる。
恋する空気がそこらじゅうに溢れてる気がして
思わず周りを見渡してニヤつく頬を両手でぎゅっと抑えた。
ポーチから下地を取り出してポンポンと肌に乗せていると
カズがゆらりとバスルームに入ってきた。
「ん・・・なに？」
そう私が聞くと、後ろにあった丸いスツールを私の隣に置いて
両手で顔をこすってからおもむろに座った。
和「あっちで化粧すりゃいいのに」
「あぁ・・そうだけど、私洗面所とかこういうとこでするの癖なの」
和「俺んちでもそうだっけか」
「そだよ？いっつも洗面所でしてる」
和「言われてみりゃそっか・・・いっつも気づけば出来上がってっから
わかんなかった」
「出来上がるって、ちょっと・・・(笑)」
和「お目目ぱっちりのAちゃんに出来上がんだろ(笑)？」
笑って、コンシーラーを手に取る。
大理石の白のうえに、真っ白な顎をカズは乗せて
両腕はだらりと下におろしたまま鏡の中の私を見上げてる。
「かわいいよね、そのほくろ」
和「顎の？」
「そう。いっつもあたしがチューするとこ」
和「あ、なに？お前ほくろにチューしてたわけ？」
「そだよ？やだ、ただ顎にチューするわけないでしょ(笑)」
和「なんでいっつもこいつ場所間違うんだって思ってたわ(笑)」
鏡の中で見つめあって笑う。
それから黙って、私の顔が出来上がっていくのをカズは黙ってみていた。
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にの大好き - すっっっっっっっごく面白いです！！ まだ途中までしか読んでないのですが、とってもキュンキュンくるし、感動もします♪ こんな小説が書けるだなんて凄いです…！ (2016年5月18日 19時) (
レス) id: 4d8ce83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
ムーナカ(プロフ) - すごく良かったです( *´艸｀)笑いながら泣きながらキュンキュンしながら読みました☆キュンとするストーリーは他にもあっても、楽しい気持ちになったりじいんとくるのは初めてでした！素敵な作品をありがとうございます☆ (2014年8月12日 1時) (レス) id: ab0f1719b7 (このIDを非表示/違反報告)
あきち(プロフ) - やったあ（≧∇≦）ちょーちょー楽しみ！あの二人のやりとり大好きだったんですよー！あっちの方も((〃ﾉωﾉ))！期待してまーす！ああ、年末がんばれる！ (2013年12月3日 0時) (レス) id: 366b2ce238 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - アキさん» ボロボロ泣いてくれてありがとうです｡ﾟ(PД｀q｡)ﾟ｡まもなく続きUPしますのでまた楽しみに読みに来てくださーい(｡･ω･)ﾉﾞ (2013年12月3日 0時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - ゆきだるまさん» ゆきだるまさんありがとう(つω｀*)ﾃﾍまもなく続編UPします♪また遊びに来てくださいねー！ (2013年12月3日 0時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年7月14日 9時
