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眉をひそめて、外を見つめながらカズは続けた。
和「子ども持つなら女がいいって。お前も思ってたんだろ」
「べ・・・別にどっちだっていいし、もうどうでもいい」
和「桜って名前にしたのも、お前がつけようと思ってたのにな」
言い返そうとした喉の奥に冷たい空気が流れ込む。
止まりそうな息を必死で飲み込んだ。
「・・・本当にもう関係ないから」
和「わざわざそれをお前にメールしてくる神経にね、俺は腹立ってんだけど」
静かで穏やかな声のトーン。
こんな声を聞きたくなかったから、言わないつもりだった。
和「大体さ＿＿」
「そのっ・・メール来てすぐ、電話帳削除した。返事も返してないし、もういいでしょ」
和「ゴンに言われたからだろ」
「思い出すのもいやだったから電話帳も見てなかったのっ」
和「でも結局思い出して辛くなってんじゃん」
「・・・だって、それは」
和「ゴンの前で悔し泣きするくらいなら、俺の前で泣けっての」
「言えるわけ・・・言えるわけないでしょ？元彼のメールで落ち込んでるなんて」
和「理由は言えなかったとしても、辛いんならくりゃいいだろ。俺んとこに」
「・・・そんな」
和「俺のこと喜ばせたいって誕生日張り切ってくれたのは嬉しい。
いや本当に、マジで嬉しかった。だから気づかずに、お前を傷つけたことを
すっごい後悔したしこうやってさ。埋め合わせっての？したけども」
掴んだままのフォークをそっと置いたつもりが
ガチャンと思わず大きな音を立てる。
その音がぐさりと心に刺さる。
和「昨日ゴンに会って、誕生日のことと同じタイミングで
そんなことがあったって聞いてさ。もうマジがっくりきたわ」
「・・・・・」
和「連絡とれなかった間のお前の様子も聞いた」
「・・・・・」
和「ゴンがストップかけないと朝まで仕事しそうだったって。
家に帰っても一人だから、仕事してた方がいいって残業ばっかして」
「仕事もほんとに忙しかったし、別に無理してなんか＿＿」
和「TVも雑誌も避けて。俺のことを考えないようにってより・・・
忘れようとでもしてるみたいだったとさ」
静かな部屋に、キーンと張りつめた音が耳の奥で鳴ってる。
和「んなこと言われて、俺のかわいいハートはズタボロ(笑)」
カズの視線を避けるように、瞼をきつく閉じた。
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にの大好き - すっっっっっっっごく面白いです！！ まだ途中までしか読んでないのですが、とってもキュンキュンくるし、感動もします♪ こんな小説が書けるだなんて凄いです…！ (2016年5月18日 19時) (
レス) id: 4d8ce83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
ムーナカ(プロフ) - すごく良かったです( *´艸｀)笑いながら泣きながらキュンキュンしながら読みました☆キュンとするストーリーは他にもあっても、楽しい気持ちになったりじいんとくるのは初めてでした！素敵な作品をありがとうございます☆ (2014年8月12日 1時) (レス) id: ab0f1719b7 (このIDを非表示/違反報告)
あきち(プロフ) - やったあ（≧∇≦）ちょーちょー楽しみ！あの二人のやりとり大好きだったんですよー！あっちの方も((〃ﾉωﾉ))！期待してまーす！ああ、年末がんばれる！ (2013年12月3日 0時) (レス) id: 366b2ce238 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - アキさん» ボロボロ泣いてくれてありがとうです｡ﾟ(PД｀q｡)ﾟ｡まもなく続きUPしますのでまた楽しみに読みに来てくださーい(｡･ω･)ﾉﾞ (2013年12月3日 0時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - ゆきだるまさん» ゆきだるまさんありがとう(つω｀*)ﾃﾍまもなく続編UPします♪また遊びに来てくださいねー！ (2013年12月3日 0時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年7月14日 9時
