39:ワガママ ページ6
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小さくふぅっとため息をついたとき
智「ニノは優しくねぇの？」
口の端にタレをつけたままの大野君が、聞いた。
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突然投げられた質問に、思わず答えに詰まる。
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智「ニノになんかしてもらったとかない？」
「・・・いや、家に置いてもらってるってだけで十分っていうか」
智「メシ作ってもらったり、なんか買ってもらったとかねぇの？」
「だって居させてもらう代わりに、ご飯作るのが私の仕事だし。
そんな何か買ってもらうような理由もないもの(笑)」
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そんなこと期待したこともない。
拾ってもらっただけで、居させてもらってるだけで
それ以上なにかをカズにしてもらおうなんて思ったことなかった。
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雅「でもさ、ニノってほとんど自分でやっちゃうでしょ。
洗濯とかー・・・掃除とか？」
「いや、全部私・・・やってるけど」
翔「え？洗濯って、下着とかも全部やってんの？」
「信じられないくらい派手なやつでしょ(笑)？うん、洗ってる」
潤「洗濯機だからまぁ・・・でも、畳んだりしまったりはしないでしょ」
「ううん、するよ？」
雅「まじでっ？」
「うん。乾燥機から出して、畳んで、クローゼットにしまうまでが
洗濯作業だってカズが・・・」
雅・潤・翔「・・・・・」
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声を失ったかのように黙る３人とは逆に
大野君は楽しそうに隣で笑った。
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「あたし何かおかしいことしてる？」
智「うんにゃ。おかしいのはニノだね」
「カズが？」
智「Aちゃんといるときのニノは、ガキみてぇっつーか
すんげぇかわいい(笑)」
「ええ？」
潤「確かに、ある意味かわいいね(笑)」
雅「ニノってワガママとか言わないもんね普段」
「うっそ。家にいるときワガママというか、ご主人様全開だよ？」
翔「それ多分、家にいるからじゃなくてさ。Aちゃんがいるからだと思うよ(笑)」
「あー・・・お手伝いさんがいるからってことね(笑)」
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私が笑いながらそう言うと、大野君はまた笑って
潤君に手渡されたおしぼりで口を拭きながら言った。
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智「ニノが本当に、Aﾁｬﾝをお手伝いさんだと思ってんだったら」
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智「ワガママなんて、言ったりしねぇな(笑)」
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その言葉に、含み笑いのような顔で３人もうなずいた。
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にゃんこ?(プロフ) - わー、もうすきです。何回読んでも泣けます。感動作です。大好きです。 (2015年10月24日 23時) (
レス) id: 7cd6255155 (このIDを非表示/違反報告)
キィ(プロフ) - ものすごくいいです( ;o; ) (2014年12月31日 12時) (レス) id: a8abba2e9b (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ(プロフ) - やばいっ// (2013年12月29日 20時) (レス) id: 62a7618415 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ - にの、やばいwwめっちゃかっこよす(^o^)/ (2013年12月29日 2時) (レス) id: 20a30ec314 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - 綾香嵐さん» とんでもなく遅いレスでごめんなさい（泣）コメント欄に気づかずとはいえ失礼いたしました（´pωq）続きも読んでいただけたなら嬉しいです…♪泣いてもらえて感謝カンゲキ(*´∀`)♪ありがとうー☆ (2013年10月25日 1時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年1月27日 21時
