恋する理由【Nino】 (ページ20)

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20:オオノ君ページ20

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和「・・・・・」
「・・・・・」

智「潤君のドラマみてぇじゃん。えーっとほら、きみペ？」

和「・・・・・」
「・・・・・」

智「まぁモモみてぇじゃないけどさ。いいペット拾ってよかったよ」

「大野君。あたし、ペットじゃない」

智「そういや名前なんての？」

「・・・Aです」

和「へぇー」

「へぇー！じゃないでしょ！名前知らない女連れ込んだの？」

和「連れ込んだとかバカかお前は(泣)助けてやったんだろうが」

「ふん。バカカズ」

和「気軽に俺をカズ呼びすんなや！ご主人様って言えこら」

「言うわけないでしょ！そんなプレイみたいなこと。カズでいいじゃん」

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そう言って顔を見ると、眉間にすんごい皺よせて睨んでから。

はぁーってため息ついて髪乾かしに戻って行った。

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智「ふふっ、大丈夫だよ(笑)」

「え？」

智「だから、呼び方？」

「・・・」

智「ニノはね、そうそう気軽にカズって呼ばせねぇから」

「・・・？」

智「カズって呼んでいい～？って聞かれても最初は大抵ニノって呼ばせる」

「・・・へぇ」

智「ダメって言わなかったっしょ今。だから大丈夫」

「そう、なんだ」

智「だから俺も智でいいよ」

「いや、だからの定義がわからない(笑)」

智「いーから智って呼べ(笑)」

「えーっ、なんかなぁ。さとぴ♪とかどう？」

智「んはは、なんだそりゃ(笑)でもいいよ、さとぴでいこう」

「いいの(笑)？」

智「いいよ、Aﾁｬﾝ面白いから特別に許しちゃる(笑)」

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トイレから戻ってきた相葉君は、笑いあうあたしたちを見て何々？って聞いてくる。

何でもないよって答えても、気になるじゃん！！ってまるでそれこそペットのように。

3人で笑いながら食卓の準備をする間、ドライヤーの音はとっくに止んでいたけれど

カズは食べ始めるまでグズグズと来なくて。

結局私が呼びに行くと、ものすんごい機嫌悪い顔で

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和「俺のタイミングで行くから、呼びにくんな」

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と言い放っておきながら、結局。

背を向けた私のすぐあとからついてきて

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「いったい！」

和「あらすいませんね。長い足がぶつかった♪」

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人のおしりを蹴っ飛ばして、やっと楽しそうにニヤリと笑った。

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