恋する理由【Nino】 (ページ16)

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16:心配　MasakiSide ページ16

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智「相葉ﾁｬﾝさ、ニノの家知ってんでしょ」

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収録がやっと終わって、あっという間に姿を消したニノ。

まぁいつも早いからね、別に変なことじゃない。

変なのは、にっこり笑ってそう聞いてきたリーダーだ。

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雅「知ってるけど・・・？」

智「んじゃ、行こう」

雅「行くって、ニノに内緒で？」

智「行くっつったらあいつ絶対ダメっていうからな」

雅「えええ、まじで？本当にペット調べに行くの?」

智「忙しい時期に、ヤバイことなったら困んでしょ？」

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おお、リーダーらしいこと言ってる。

なんて素直に思いたいんだけど、なぁんか違うんだよな。

どっか・・・なんつーの？

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・・・わくわく？

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してる感じがすんだよね。

単に気になってるだけじゃねぇの？って。

だってその鼻歌おかしいじゃんか(笑)

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結局、俺の車に乗り込んだリーダーは

智「もしニノが怒ったらよろしく(笑)」

なんて恐ろしいことを隣で言って笑った。

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雅「・・・ニノさ」

智「・・・」

雅「本当に元気になったのかな」

智「・・・あいつは、いつも元気だよ」

雅「・・・」

智「無理してるか、してねぇかの違いはあるけど」

雅「じゃぁ、今は？」

智「それを確かめに行くとこ」

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ニノの恋が、終わったことを。

俺ら全員、まさかニノと同時に知るとは思わなかった。

楽屋のTVから流れたワイドショー。

ニノが愛した彼女の、熱愛報道が流れていた。

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蹴飛ばされたパイプ椅子が、雪崩を起こしていくつも倒れた。

乱暴にポケットから取り出した携帯を、ニノが震えながら打つのを見た。

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”ちょっと、マジで・・・好きかもしんない(笑)”

軽い気持ちで付き合いだしたのにさ、そうニノが

困ったように言った笑顔を思い出して心が軋む音がした。

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マンションの下につく。

車から降りるとリーダーは

智「俺がいること内緒ね」

って無茶なこと言いだしたから。

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応答したニノに、どうしてもゲームのわからないとこがあるとか

借りたいソフトあるとか、しどろもどろな理由を言った。

怪しむニノに、最後は

雅「ちょーーートイレ行きたい！！」

そう叫ぶと諦めていれてくれた。

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