恋する理由【Nino】 (ページ25)

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25:勘違いページ25

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深い深いため息を、私の顔の前で吐いてから

カズは私のおでこをペシっと叩いて

”すげぇいい音。さすがバカなだけあるわ(笑)”

そう言って楽しそうに笑った。

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和「そんじゃぁ風呂ってくるわ」

「あ、うん。ごゆっくり」

和「んで、お前もその獅子舞顔を風呂で洗い流したら・・・あれだ」

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睨みつける私を、歩き出したカズが振り返ってみて言った。

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和「するか」

「・・・す・・・る？」

和「二人で」

「ふた・・・り・・・？」

和「ここにお前と俺以外見えるとか言うなよ(泣)？」

「いや。え、と・・・なにするの・・・」

和「は・・・？いや、あれしかねぇだろ」

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「・・・・・っ！？//」

和「・・・・・・・」

「・・・・・え//」

和「・・・・・お前さ、新年あけて数時間で俺をぶちギレさせたいわけ？」

「いや、え、なんだろ。だってほら///」

和「お前のその無駄な女性ホルモン燃やしてやりたいわまじで(泣)」

「・・・・・え」

和「新年会だ、新年会。バーーーーーーーカ！」

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バカ、がリビングにこだまする。

ドアを、叩きつけるように締めて出ていくカズを

口開けて見送りながら・・・ドキドキがすごくなる。

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だって。

だって。

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だって・・・

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玄関に入ってきたカズは、ほんの少し不安そうな目で私を見た。

何も言わず、じぃーっとしばらく私の瞳の奥を探るように。

私があけましたね、って言ったらようやくいつもの顔に戻って

獅子舞って言った。

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そんな目で見つめられるなんて思いもしなかった。

まるで私を心配してくれてたんじゃないかって、勘違いしそうだった。

そこから、心の奥がなんかボワァって燃えてるみたいに熱い。

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だから、なんてことない言葉を勘違いしたんだ。

あぁ・・・もう。

よくわからないけど、とにかく気持ちが浮足立ってただけ。

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さっき飲んだお酒の酔いのせいもあるのかなと

両手で頬をパンパンと叩いてから、キッチンに急いだ。

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