四十五話 ページ49
起こそうとしていたバイクは想像以上の重さだった。
貴「！！」
動揺した瞬間に、十四松に両手首を掴まれた。
だが、手がないからなんだ。足がある。
蹴りをいれようとする。すると、後ろに引いた右足が動かない。
貴「なんで・・・」
チ「それ、僕のワイヤー。あんま動かない方がいいよ。切れちゃうよ。
ワイヤーじゃなくて、足が。」
チョロ松がいつも通りの顔をしてこちらに歩いてくる。
チ「・・・それとも、痛いコト好きなの？」
耳元でつぶやかれる。
ゾクッと鳥肌がたつ。
片足両手がない上に6つ子に囲まれたこの状況は負け以外に結末はない。
ト「あれ、終わり？」
一「意外とつまんねぇな」
お「やだねぇ、本気出さないなんて」
おそ松がヘラヘラと笑う。
カ「待て兄貴、本気ださないってどういう事だ？」
カラ松がAの右手を両手で握り、
十四松が左手を両手で握る。
完全に手は動かない状態になった。
お「これがもし本当の暗殺だとかんがえるとねぇ〜。
本気でやったらもっと、楽しませてもらえるんじゃない？」
貴「・・・私の負けです。」
チ「終わった・・・早く帰ろう、気済んだでしょ？」
ト「そうだねぇ〜〜」
一「寒さで死にそう」
カ「早く暖まりたいぜ・・・」
そう言いつつも全員コートを脱ぐ。
寒いのに、何故脱ぐ。そう思った瞬間だった。
「「「「「「はい」」」」」」
貴「・・・え？」
6人がコートをさしだしてきた。
チ「その格好じゃあ寒いでしょ？」
十「コートあったかいよ！！！」
カ「フッ、おれの匂いに酔いしれるがいい・・・」
一「早く受け取ってよ。腕が疲れる。」
ト「見てて寒いよぉ〜」
お「そーいうこった！」
差し出された6つのコートを受け取り、チョロ松にワイヤーを外してもらう。
とりあえず全員分のを着たい。が、もこもこすぎて着れない。
仕方がないので残りの３つは抱える。
十「あったかいー？」
貴「はい。皆さんは寒くないのですか」
お「まぁね！」
6人はバイクを起こして乗る。
１つだけ余った起こされたバイクは、どうやら私のバイクのようだ。
チ「帰ったら、まずはAちゃん専用のバイクを作るか。」
十「おれ素振り！！」
一「・・・俺も」
ト「僕は爪の手入れ！」
カ「俺は自分の顔を眺めるとするか」
お「ギャンブルやりてえ！」
Aもバイクに乗る。
そして、前を走り出す6人の背中を見て何故だか安心感を覚えた。
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水仙(プロフ) - 最後どうして六つ子は主人公を追いかけたんですか？すみません。私国語力ないの…。 (2016年10月16日 14時) (
レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - 文香さん» ありがとうございますー！！いい物語書けるように更新してきます！ (2016年2月2日 22時) (レス) id: 011398a2b5 (このIDを非表示/違反報告)
文香(プロフ) - うっひょい！！(((最高です！(っ’ヮ’c) (2016年2月2日 22時) (レス) id: c8df34faab (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - はづきさん» 全然ないですよ〜！描いていただけるだけで嬉しいですから！！ (2016年1月7日 15時) (レス) id: b757736038 (このIDを非表示/違反報告)
はづき - あのあのあのあの、画像の大きさとかカラーのありなしとか、大体のイメージとかあったりします…??? (2016年1月7日 10時) (レス) id: 61cfc1f939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カベルネ | 作成日時：2016年1月2日 14時
