四十四話 ページ48
違う。そうじゃない。
この一家を全滅させて、ほら1人で潰したしあなた達も助けてあげましたよこれは借りですからねみたいなエンドにしようとしていた。
違う。ここで6つ子に追われるエンドは望んでない。切実に。
貴「6対1は卑怯ですよ？」
魔法の言葉。
お「えーじゃあ俺と1対1はどぅ？」
にっこりと笑う顔には悪意以外何もない。
逃げよう。それ以外に道はない。
とりあえず後ろを向いてダッシュする。そして奥の部屋に入り、窓から飛び降りる。
ここは二階だから怪我はしないだろう。
スタッ
雑草の上に飛び降りる。そしてまたダッシュする。
実を言うと、ここまでタクシーで来た。帰りももちろんそのつもりだったから移動手段などない。
屋敷の門を出ると、前には見覚えのあるバイクが6台。
そう、十四松が乗っていたやつである。
パクリたいけど鍵がない。と思ったら鍵がささったまんまのがある。
赤い鍵。おそ松のバイクだ。
軽々と乗り、エンジンをかける。
「みぃいいいっけたあああ」
十四松がジャンプをして名前に飛びつこうとする。
もう追いついたのか…？！
ひらり、とかわす。
確か十四松は足が速いと言っていたな。
ここまで速いなんて、聞いてない・・・
とりあえずバイクを発進させて逃げる。
どこへ逃げよう。どこへ逃げても追うだろう。
貴「・・・私の部屋に逃げよう」
冬の寒さに凍えそうになりながら呟く。
さすがにキャミソールドレス一枚にバイクはキツイ。
今日何度なんだ・・・？
十「Aちゃあああんっ！！」
嘘だ。なんでバイクもあんなに速いんだ。
わかった。バイクも持ち主に似るのか。
貴「今日疲れてるんですからやめてくださいよ・・・」
そしてAは急ブレーキをかけ、バイクを止める。
そしてバイクから飛び降りる。
十「？！」
がしゃーん！！
Aが飛び降りた転がっているバイクに十四松は突っ込む。
が、無傷の様だ。もちろんバイクも。
十「あはぁ〜〜・・・」
ト「十四松兄さあーーん！」
すると遠くの方から五人がバイクに乗ってこっちへ来る。
おそ松はどうやらチョロ松のバイクに乗っている。
走りじゃ負けるから肉体戦に持ち込もうとしたのに、6人になられては困る。
貴「本当に空気の読めない6つ子・・・」
十四松のスキをついてバイクを起こして乗る。
そして、また逃げ出す。
・・・つもりだった。
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水仙(プロフ) - 最後どうして六つ子は主人公を追いかけたんですか？すみません。私国語力ないの…。 (2016年10月16日 14時) (
レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - 文香さん» ありがとうございますー！！いい物語書けるように更新してきます！ (2016年2月2日 22時) (レス) id: 011398a2b5 (このIDを非表示/違反報告)
文香(プロフ) - うっひょい！！(((最高です！(っ’ヮ’c) (2016年2月2日 22時) (レス) id: c8df34faab (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - はづきさん» 全然ないですよ〜！描いていただけるだけで嬉しいですから！！ (2016年1月7日 15時) (レス) id: b757736038 (このIDを非表示/違反報告)
はづき - あのあのあのあの、画像の大きさとかカラーのありなしとか、大体のイメージとかあったりします…??? (2016年1月7日 10時) (レス) id: 61cfc1f939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カベルネ | 作成日時：2016年1月2日 14時
