三十九話 ページ42
貴「なんで・・・」
Aは一人一人脈を確認する。全員、息はある。気絶しているだけのようだ。
貴「毒?」
ふとテーブルの上を見ると、6個コップが置いてあり、そこに入っていたと思われる飲み物がこぼれている。
貴「これか」
しかし、この厳重警備の基地の中、侵入して毒を入れるなどはっきり言って無理であろう。
なら答えは簡単だ。松野ファミリー内の、誰かの犯行ということだ。
考察が出来上がると、とりあえず全員仮眠室に運び込もうとテーブルから離れる。
クシャッ・・・
貴「・・・・紙?」
足元には紙が落ちている。
《カットレット一家からの挑戦状》
その一文のみ書かれていた。そう、カットレット一家は先にケンカを売ってきたのだ。
貴「へぇ・・・」
紙を拾い上げる。売られたケンカは買う意外にない。
とにかくまずは全員を運び込むのが先だ。Aは紙をテーブルの上に置いた。
とりあえず、全員運び込んだ。
並んだベッドに一人一人寝かせる。苦しむような表情をしていた。
あの紙の一文を思い出し、ため息をつく。少々予定は狂ったが、仕方ない。
貴「今夜襲撃するか」
早めにカタをつけておこう。Aはそう思った。
その日の夜、カットレット一家
「聞いたか?松野ファミリーの六人は全滅だってよ」
「まじか!じゃあ敵なしだな!!それもあいつのおかげだよな」
「ああ。一年前から松野ファミリーに潜入だってな?すげえよなぁ!!それに明日の夜、松野ファミリー襲撃だってよ!!!」
「すげえ・・・俺たち、頂点になるんだな!!!」
騒がしいしゃべり声が聞こえる中、会場にある男が入ってきた。
カットレット 「おまえら!よく聞け!」
基地内に響き渡るような声で、ボスのカットレットは叫ぶ。
100人近い、集められた一家の者のおしゃべりが一瞬でやんだ。
カットレット 「明日の夜には、松野ファミリーの襲撃だ!!!俺らが、松野ファミリーを倒し、世界の頂点になるんだ!!!」
「ウォオオオオオオオオ!!!!」
男たちの低い太い叫び声が、基地内に響き渡る。
カットレット 「今夜は宴だ!明日に備えて飲め!!!」
合図とともに、カットレットの構成員たちは騒ぎ出した。
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水仙(プロフ) - 最後どうして六つ子は主人公を追いかけたんですか?すみません。私国語力ないの…。 (2016年10月16日 14時) (レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - 文香さん» ありがとうございますー!!いい物語書けるように更新してきます! (2016年2月2日 22時) (レス) id: 011398a2b5 (このIDを非表示/違反報告)
文香(プロフ) - うっひょい!!(((最高です!(っ’ヮ’c) (2016年2月2日 22時) (レス) id: c8df34faab (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - はづきさん» 全然ないですよ〜!描いていただけるだけで嬉しいですから!! (2016年1月7日 15時) (レス) id: b757736038 (このIDを非表示/違反報告)
はづき - あのあのあのあの、画像の大きさとかカラーのありなしとか、大体のイメージとかあったりします…??? (2016年1月7日 10時) (レス) id: 61cfc1f939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カベルネ | 作成日時:2016年1月2日 14時