三十二話 ページ35
貴「・・・おそ松さん」
お「ん？なぁに？」
貴「おそ松さんは、誰かの・・・兄弟の前で泣いたことはありますか」
Aは横を歩いているおそ松の顔を見ずに聞く。
お「ん〜〜ないかなぁ。泣くほどツライ時ってだいたい一人でいるし？
それにおれ中々泣かないよ？あと兄弟以外の前で泣いたこともあんまねぇしなあ。
なんでそんなこと聞いたの？」
貴「・・・あまり泣かないタイプの人だろうなと思ったので。」
お「えー、そう見える？でも、俺以外の兄弟はだいたいカラ松以外泣かないよ？
・・・まぁ、泣くときはほんとに皆号泣するけどね」
貴「皆さんが号泣するときなんてあるんですか」
お「俺が見たときは、あるマフィアの基地に忍び込んだとき。
まだ松野ファミリーができたばっかであいつら慣れてなくて。そんでやられそうになったのを俺がかばってね。
そしたら敵の持ってたナイフは腕に刺さって抜けないわ、あばらやもう片方の腕は折れるわで絶対絶命！
って感じになった時、あいつらがキレたんだ。
もうすっごい剣幕で５人とも敵を殺してくの。初めて見たなぁ〜」
視線をおそ松の方に向ける。心なしか、すこし嬉しそうだ。
お「で、全員殺した時、あいつら俺の方に来てさ。情けなくボロボロになった俺を見つめるわけ。」
お『ごめんごめん〜〜情けねえなあ俺。４０人程度にてこずって。おまえら、怪我ねえか？』
チ『・・・馬鹿じゃないの』
お『え？』
チ『・・・ッごめん、おそ松兄さん・・・！』
チョロ松がしゃがみこみ、倒れているおそ松の近くによる。
カ『兄さん〜〜すまないいっ〜』
お『ちょ、カラ松泣きすぎｗ』
一『ごめん・・・ごめん』
お『大丈夫だよ、一松。ほら顔上げろ』
十『うわああああああん兄さんんんッッ』
お『十四松落ち着け落ち着け。兄ちゃんは大丈夫だから』
ト『ごめんなさい、ごめんなさい兄さん、ごめんなさい・・・!』
お『トド松が謝んなくていいんだから、ほら泣くなよ』
カ チ 一 十 ト『ありがとう・・・兄さん〜〜ッ』
お『ええ〜泣かないでよ〜お兄ちゃん困っちゃう〜』
お「あの日ほどあいつらが泣いたのは見たことないなあ」
おそ松はニコニコしている。
お「あ、そんなこと話してるうちについたな。」
貴「・・・そうですね。」
お「こんなもんでいいのか？話」
貴「はい。面白い話聞けました」
お「ならよかった」
おそ松は満面の笑みを浮かべて扉を開け、大広間に入る。
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水仙(プロフ) - 最後どうして六つ子は主人公を追いかけたんですか？すみません。私国語力ないの…。 (2016年10月16日 14時) (
レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - 文香さん» ありがとうございますー！！いい物語書けるように更新してきます！ (2016年2月2日 22時) (レス) id: 011398a2b5 (このIDを非表示/違反報告)
文香(プロフ) - うっひょい！！(((最高です！(っ’ヮ’c) (2016年2月2日 22時) (レス) id: c8df34faab (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ(プロフ) - はづきさん» 全然ないですよ〜！描いていただけるだけで嬉しいですから！！ (2016年1月7日 15時) (レス) id: b757736038 (このIDを非表示/違反報告)
はづき - あのあのあのあの、画像の大きさとかカラーのありなしとか、大体のイメージとかあったりします…??? (2016年1月7日 10時) (レス) id: 61cfc1f939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カベルネ | 作成日時：2016年1月2日 14時
