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「…おい、なんか言えよ」
そう促すと、知念はゆっくりとグラスを置いて、胸の前で腕を組んだ。


「なるほど、もうわかった。」

「えっ、話してくれんの?」

「まぁ、正直僕の中の見極め期間はまだ終わってないけど」

「なんだよ見極め期間って…就活かよ」

「そんなもんだよ。僕のいのちゃんに近づけたい奴は全員要注意だから」

「だからその“僕の”ってなんだよ…でも本当に話してくれんの?」

「僕の知ってる範囲内ならね。ただの気難しい奴だと思われるの嫌だし」



いや、気難しい奴ですよ、あなたは。



「で?何聞きたい?」この後涼介と買い物する予定だからさっさと言ってくださいと、マドラーで氷をカランカランって音を立てながら気怠そうに混ぜてる。

「コーちゃんって人、誰?」

「…それはノーコメントで」

「なんなんだよ!俺を弄んでんの?!」

「ちがうよ、僕だって知らないことあるから…」


え?いきなり弱気発言?
あんなに、散々マウントを取ってるラスボス知念が?


「なんだよその目、ムカつく」

「いや、てっきり幼なじみとかでなんでも知ってると思ってたから…」

「それは単に大貴の憶測でしょうが」
強気な返し文句だけど、気まずいのか、こっちに一切視線を向けなく、俯き気味で伏せたまつ毛が頬に影を落としている。




…なんだろう、この小動物を虐めてるような罪悪感。





「そもそも、けいさんとどういう関係なの?」

「嘘だろ?毎日しつこく押しかけて来てそこ知らないんだ?」

「し、しつこくって言いすぎだろ…」

「いのちゃんは先輩だよ、大学の。学部違うけど、一緒の般教あったから」

「…へ?」

「あっ、高卒だから般教知らない?一般教養って科目で…「いらないよ般教の説明!そこじゃない!」




すぐ俺のことをバカにする知念節はさておき、気になるところ他にあるだろうが!!



「えっ待って、けいさんって大学出てんの?!専門じゃなくて?!」

そう聞いたら、知念に呆れた顔で向けられた。








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yoku(プロフ) - ずみさん» 温かいお言葉をありがとうございます!涙出るほど嬉しいです(;_;)メンバーそれぞれの個性に沿って、言いそうな台詞を考えるのが個人的に楽しいです(笑)いつも亀更新で本当に申し訳ありませんが、これからも楽しんでいただけますように頑張ります:) (2021年6月7日 22時) (レス) id: df50adfb63 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - どんな人物も個性溢れる長編ですし、ストーリーもとても面白いです。読めば読むほど夢中になって、もらい泣きでもする寸前でした。素敵な作品をありがとうございました! (2021年6月5日 23時) (レス) id: 88ff7ddfb4 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - みーさん» ま、まさかフォローしてるライターさんからコメント頂けるとは…!とっても励みになります!ありがとうございます!みーさんの作品をいつも拝読させていただいてますのでみーさんも頑張ってください:) (2021年6月4日 23時) (レス) id: d95cf3f703 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 切なくて毎回泣きそうになりながら読んでます。素敵なお話をありがとうございます。更新楽しみにしてます。 (2021年6月3日 22時) (レス) id: 163ee9ceaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yoku | 作成日時:2020年1月5日 0時

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