〜7〜 ページ7
真冬...
彼の、名前...?
「やっぱり、もう行っちゃったんだ」
便箋の上に、大粒の水滴がポタっと落ちた。
自分のほおをそっとなでる。
私の涙だった。
こらえきれなくなり、涙が次々と便箋を濡らしていった。
悲しすぎるでしょ。
もう会えない。
電話番号も、メールアドレスも何も知らないまま。
「...言っとけばよかった」
人間という物は、後で後悔をする。
感じの通り、後にならないと過ちに気が付かないのだ。
今の私はそんな状況。
旅立つことが分かっていたのに、言えなかった。
この弱虫、意気地なし。
なんで言えなかったんだよ。
私、真冬さんの事が...好きだったんじゃん。
あの時、無意識に止めた時に
気が付けばよかった。
こんな状況でも、桜は散り続ける。
私の頭に落ちてきていると分かっていながらも、
その場を動くことができなかった。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←〜6〜
26人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みみ - 今まで占ツクで小説読んできた中で、一番小説っぽいです!!更新頑張ってください!! (2017年9月29日 23時) (レス) id: 94eea2c0b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つぶつぶメロン | 作成日時:2017年9月2日 16時