15話 ページ5
@医局
あ、武藤先生だ。
貴方「武藤先生、ちょっといい?」
武藤「あ、はい。」
ーーーーーーーーー
武藤「お元気そうでよかったです。」
貴方「上着、私にかけてくれてたんでしょ?ありがとね。」
武藤「いえ。僕は寒さに強いので大丈夫なので。それより、さっきはありがとうございました。逃げ出そうとした僕を叱ってくれて。」
叱ったつもりはないんだけどな。
でも、患者さんから逃げ出さないでくれてよかった。
貴方「武藤先生はきっといい医者になるよ。」
武藤「え?」
貴方「反省できる。周りがよく見える。気が使える。器用。心が強い。これが私が思ういい医者の条件。技術はまだまだだけど、性格とかはもう身についてると思う。武藤先生さえよければアメリカの私が働いてた大学に推薦状出してあげる。」
興味持ってたみたいだし。
武藤「え、いいんですか?」
貴方「ジョンソン教授もきっと武藤先生のこと気にいると思うから。」
武藤「でも、ちょっと待ってもらってもいいですか?」
ん?
武藤「僕、この病院でフライトドクターとして一人前になりたいんです。」
なるほどね。
貴方「じゃあ、自分に自信が持てるようになってもっと上を目指したいって思ったら連絡しておいで。」
武藤「ありがとうございます。」
ーーーーーーーー
それからは特に何事もなく過ぎ、今日はついに翔北で働く最後の日。
あと一時間ぐらいで終わっちゃうな。
赤羽「一条先生、ちょっといいですか?」
え?赤羽先生?
貴方「はい。」
赤羽「私、先生たちが来たとき、不思議でしょうがなかったんですよ。なんで天堂先生は一条先生と結婚したのか。」
急に何?
赤羽「仕事をしてないときは優しいけど、仕事してて、余裕がなくなり始めると、ちょっと口悪くなったりするし、目が怖いし。」
え。仕事してる時の私ってそんな感じなの?気をつけなきゃ。
赤羽「でも、私わかりました。天堂先生はそういうところが好きなんですね。」
貴方「え?」
赤羽「自分のことより患者さんを優先するような無茶をするところ。患者さんに本気で向き合うところ。いつでも一生懸命なところ。私も一条先生みたいな医者になりたいと思いました。私、親が医者だからしょうがなく医者になったんです。本当は文系の大学に行ってアパレル関係の会社で働きたかったんです。」
そうだったんだ。
赤羽「だから、やる気が出なくて。自分でも最低だって思ってるんですけど。」
本当にそうなのかな?
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25万(プロフ) - 素敵な作品でした! (2022年5月24日 13時) (レス) @page24 id: 9682f4a669 (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - anier017さん» コメントありがとうございます。検討させていただきます。 (2020年5月7日 11時) (レス) id: c4ad03bd10 (このIDを非表示/違反報告)
anier017(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます。新設定の恋つづ、私はとても読んでみたいです^^ (2020年5月7日 11時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - haruさん» この後、コウノドリコラボでか書く予定です。お楽しみに (2020年5月5日 17時) (レス) id: 9d084b53fe (このIDを非表示/違反報告)
haru - 子どもが出来た時のお話が読みたいです! (2020年5月5日 15時) (レス) id: 09d8f91aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛華 | 作成日時:2020年5月2日 11時