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6話 ページ8

ー数日後ー

ふうー。今日は平和だな。
勇者ちゃんも酒井さんもローテーションで小児科行ったし。
そろそろ仮眠しようかな。
もう、10時だし。

prrrr
ん?

貴方「はい。循環器外科医局。」

天堂「一条か。杏里ちゃんがいなくなった。探すの手伝え。」

杏里ちゃん?

貴方「わかった。」

いくらしっかりしてると言っても子供だから、楽しみにしてた退院がなくなったら落ち込むよね。
しかもあの子は頭がいいから、、、
あ、もしかして


@屋上

あ、いた。

貴方「杏里ちゃん、そんなふちに立ってたら危ないよ。」

杏里「一条先生。こっち来ないでください。私、親にまた迷惑かけちゃった。入院代だってただじゃないのに。それに、合唱部の部長なのにこんなに休んで迷惑かけちゃって。みんなに迷惑かけてばっかりで。私最低です。いなくなった方がいいのかも。」

そこまで思いつめてたんだ。でも。

貴方「バカ!」

杏里「え?」

貴方「生きたくても生きられない人だっているの。いなくなった方がいい人なんて絶対にいない。」

杏里「そうだけど。完璧な先生には私の気持ちわかんないよ。」

私なんて。

貴方「完璧なんかじゃないよ。役立たずで自分の利益しか考えられない最低の人間だよ。」

杏里「え。」

貴方「私にはね、仲のいい親友がいたの。私と同じ医者でね。私が研修医の時、トロント大学ってところに留学するチャンスがあって、私は留学することにしたの。それで、ある日久しぶりに親友からメールが届いたと思ってメールを開いたら、親友のお母さんからの連絡だった。」

杏里「お母さん?」

貴方「そう。内容は親友が亡くなったからお葬式に来てほしいってことだった。」

杏里「え。」

貴方「私の親友は研修医中に病気になって、私が知らないところで、闘病生活を送ってた。」

杏里「なんで、連絡が来なかったの?」

貴方「私に心配をかけたくなかったんだって。周りの人にも私には言わないように口止めしてたの。」

杏里「知らなかったなら、仕方ないんじゃないの?」

普通に考えたらそうなんだけど、でも、私の場合。

貴方「一週間前に電話がかかってきてたの。非通知で。結構長いこと鳴ってたんだけど、その時は勉強するのが楽しくて、出ないで、サイレントモードにしちゃったの。今思えば、私の親友の最後のSOSだったのに。その電話が。」

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- 続けてのコメントですみません(>_<) 先程のコメントパート2と間違えてしまいました。 すみませんでした。 (2022年2月14日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) 夜分遅くすみません…。 物語読みました。 パート2も沢山のいや、ほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした。 (2022年2月14日 0時) (レス) @page50 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて疑問に思ったのですが…。 この物語に出て来るaaとかbbって一体なんなんでしょうか? (2022年2月13日 1時) (レス) @page40 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - 作者様、結さんは無視して下さい。この人粗探ししたいだけの荒らしなので。年単位でこんな事してる人なので。 (2022年2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるん - またやってるんですか…IDも変わってないしまた通報しておきますね。 (2022年2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛華 | 作成日時:2020年2月6日 9時

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