恋はつづくよどこまでも

番外編 5話 ページ48

んー。お腹いっぱい。
たくさん話せて楽しかったー。

白石「そろそろ戻ろうか。」

緋山「そうだね。」

天堂「先戻っててください。俺らちょっと話があるんで。A、ちょっといいか？」

ん？なんだろう。

貴方「うん。」

白石「わかりました。先に行ってますね。」

天堂「A、こっちこい。」

貴方「う、うん。」

どこに行くつもりだろ。

ーーーーーーー
非常階段？

(ドン)
こ、これがいわゆる壁ドン？
顔がすっごく近いし、顔の横に手を置かれてるから逃げられない。
どうしよう。ドキドキする。

貴方「あ、あの、話って、」

天堂「、、、、、、、お前さ、あの元カレみたいなやつとイチャイチャすんなよ。」

へ？元彼？

貴方「あ、あの誰のことなのかさっぱり。」

天堂「藍沢のことだ。幼馴染とか言ってるけど、元彼なんだろ？」

え、なんで？

貴方「待って待って。元彼じゃないよ。言ったよね？私の初彼は天堂なんだけど。なんでそんなこと。」

天堂「お前があいつのこと耕くんとか呼ぶからだろ。俺のこと下の名前で呼んだことないくせに。」

もしかして、機嫌が悪かったのって。

貴方「嫉妬？嫉妬してくれたの？」

天堂「バカ。そんなんじゃねえよ。調子のんな。」

嬉しいかも。好きでいてくれるんだなって実感が持てた気がする。

天堂「ニヤニヤすんな、バカ。俺のことも名前で呼べよ。三文字だ。簡単だろ？」

え、急にそんなこと言われても。

貴方「は、離れてよ。こんな至近距離で言えない、、」

天堂「お前が言うまで退かねえよ。ほら、早く言え。」

えー、どうしよ。形勢逆転、、



貴方「、、、、か、か、浬。」

天堂「、、、、、。」

あれ、私ちゃんと呼んだのに、急に顔そらして離れて行っちゃった。

貴方「ちょ、ちょっと待ってよ。」

わかりづらいけど、照れてる？ちょっと耳が赤い気がする。

天堂「早く戻るぞ。」

貴方「う、うん。」


『ドクターヘリエンジンスタート。ドクターヘリエンジンスタート。』

あ、出動のアナウンスだ。

貴方「行ってくるね。」

天堂「ああ、気をつけて行ってこいよ。」

貴方「うん。」

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