恋はつづくよどこまでも

31話 ページ33

＠式場
ーあなたsideー

着いたー。
どこで落としたんだろ。
ぶつかった場所で落としたんだとしたら、きっと拾われてるよね。
スタッフさんに聞いてみようかな。

田沢「探しているのはこれ？」

ん？え？

貴方「田沢さん！お元気そうでよかったです。それです。どこでそれを？」

田沢「これをとったら戻ってくるんじゃないかと思って。やっと2人になれたね。会いに行くって伝えたでしょ？」

え？そんなのあったっけ？ってもしかして。

貴方「最近付箋を貼ってたのって。」

田沢「僕だよ。え？気づいてなかったの？まあ、いいや。2人になれたんだし、今日はゆっくり話そう。」

どうしよう。足がすくんでるし、腕掴まれてるから動けない。
やばい。人気のないところ連れてかれたら、危ないし、逃げなきゃ。

貴方「あ、あの離してください。こういうの困ります。体の不調でお悩みなら、病院に来ていただければ診ますので。」

田沢「いいから、こっち来て。」

天堂「手、離してもらえますか？」

え？天堂？

田沢「お前には関係ないだろ。」

天堂「嫌がってるだろ。離せよ。、、、A、大丈夫か？」

貴方「うん。ありがと。助かった。」

田沢「何なんだよ。お前。」

どうしよう。田沢さんが近くにあった棒みたいなの持ってる。

天堂「A、さがってろ。」

貴方「え、でも。」

天堂「いいから。大丈夫。怖かったら目つぶってろ。」

貴方「う、うん。」

(ダンッ)
天堂、強っ！
文武両道なタイプだったんだ。
知らなかった。
確かに毎朝ジョギングして、体力つけてるもんね。

(ゴトッ)

あ、鉄パイプ！上に束ねてあったのが落ちてきそう。
天堂が危ない！

ー天堂sideー

何とか間に合ってよかった。
まさかストーカーが患者だったとはな。

貴方「天堂！」

ん？

(ギュ)
急にどうしたんだ？

(カラーン)
ん？鉄パイプ？
まさか、、、

天堂「A？」

頭から血？鉄パイプに当たったのか。

aa「どうしたんですか？」

式場の人か。

天堂「お手数ですが、警察と救急車呼んでください。そこにいる人はストーカーなので、警察に引き渡してください。」

aa「わ、わかりました。」

天堂「A、大丈夫か？意識あったら、手握って。」

(ギュッ)

貴方「天堂？」

意識ははっきりしてるみたいだな。

天堂「今、救急車呼んだからな。」

貴方「天堂は、無事？」

こんな時まで人の心配か。

天堂「俺は無事だから。吐き気はない？」

貴方「うん。頭が痛いだけ。」

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