恋はつづくよどこまでも

28話 ページ30

＠医局
んー疲れた。
外来終わったー。
雑誌の影響力ってすごいんだな。

来生「あ、一条お疲れ。」

貴方「お疲れー。」

来生「あのさ、鶴岡さんのことなんだけど、10日後に娘さんの結婚式があるからオペをしたくないって言うんだよ。」

10日後か。

貴方「医療用ロボットを使って開胸しないでオンポンプオンビートでやれば間に合うけど、うちにはダヴィンチないもんね。」

来生「うん。開胸すると流石に間に合わないよな。」

うーん。難しい。

貴方「考えてみるね。いい方法思いつくかもしれないし。」

来生「ありがと。助かる。」

貴方「じゃあ、私ご飯買ってくるね。」

ー来生sideー

天堂機嫌悪いな。

来生「気に入らないみたいだね。」

天堂「ああ。気に入らないな。積極的治療をしようとしないのは。オペしないで結婚式までもたせようとしてるだろ。」

来生「まあな。それもそうだけど、俺が一条のことをガードしてるのも。」

天堂「別に。」

わかりやすいな。気に入らないって顔に書いてあるようなもんだ。
早く一条と付き合えばいいのに。

来生「まあ、最後まで責任持ってやるよ。鶴岡さんも一条の送り迎えも。」

ー次の日ー
ーあなたsideー
＠医局

貴方「来生、昨日考えたんだけどさ、カテーテル治療ってどうかな？」

来生「あ、いいかもしれない。それだったら結婚式に間に合う。」

だよね。我ながら名案だと思ったもん。

来生「鶴岡さんに話してみる。ありがと。助かった。」

貴方「いえいえ。じゃあ、外来行って来ます。」

天堂の機嫌治らないな。
今日もクリームパン買えなかったのかな？
それとも私何かしちゃったのかな？

ーーーーーーーーーーー〜
え？

貴方「発作？じゃあ、カテできないじゃん。」

来生「ああ。もうオペに踏み切るしかない。残念だけど、結婚式は許可できないかな。」

そっか。そうだよね。

貴方「しょうがないね。」

来生「うん。」

行かせてあげたい気持ちはあるけど、命には変えられないからな。

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