恋はつづくよどこまでも

14話 ページ16

@マンション

着いた。久しぶりに帰ってきた気分になるな。
流子さん元気かな。
またお酒いっぱい飲んでるのかな。

(フラッ)
危ない。危ない。倒れるところだった。
さっきからめまいがするんだよね。寝不足かな。

(ガチャ)
流子「あれ、A？珍しいじゃん。」

だめだ。流子さんの声に反応したいのに、意識が、、、、、、、、

(バタン)

ー流子sideー

え、A？

流子「A、しっかりして！A！」

えっと、とりあえず浬に連絡しなきゃ。

prrrr
天堂「もしもし。」

流子「もしもし、浬。今すぐ帰ってきて。大変なの。」

天堂「は？」

流子「Aが倒れて。」

天堂「、、、、すぐ帰る。頭打ってないよな？」

頭？

流子「打ってなかったと思う。とりあえずベッドに寝かせておけばいいよね。」

天堂「ああ。引きずるなよ。無理だったら危ないからそのままにしとけ。」

流子「それは大丈夫。むしろすっごく軽いから楽勝。じゃあ浬、すぐに来てね。」

ー天堂sideー

倒れた？
絶対過労か、寝不足だろ。
もっと早く休ませればよかった。
しかも、軽いってことはろくにご飯も食べてなかったのか。

天堂「小石川先生、俺も帰ります。」

小石川「いいけど、何かあったの？」

天堂「一条が倒れたみたいで。」

小石川「それは大変だ。すぐ行ってあげな。明日は、君も一条先生もオペないから休みにするから、ゆっくり休ませてあげてくれる？」

天堂「わかりました。失礼します。」

ー佐倉sideー

一条先生に気を使わせちゃったな。
あのあと、根岸さんに帰りなって言われて、通りがかった来生先生に送ってもらっちゃって。

(ピンポーン)
ん？誰だろ。

佐倉「はーい。」

(ガチャ)

佐倉「来生先生？どうしたんですか？」

来生「いろいろ風邪に良い物を買ってきたよ。」

佐倉「ありがとうございます。何から何まですみません。」

あれ？天堂先生？そんなに慌ててどうしたんだろう。

来生「天堂、どうしたの？」

天堂「あ、来生か。一条が倒れたって連絡があって急いで帰ってきた。じゃあな。」

行っちゃった。

佐倉「私、天堂先生のこと、諦めることにしました。」

来生「え？なんで？」

佐倉「私、気がついちゃったんです。天堂先生が一条先生のことをいつも目で追ってたり、一条先生といるときは心が休まっていることに。一条先生には絶対に敵いませんよ。」

来生「奪い返さないの？5年間も片思いしてたんだし。」

一瞬そう思ったんだけど、、、

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