恋はつづくよどこまでも

12話 ページ14

ー2日後ー

ふわぁー。もう朝？あれ、天堂も病院に残ってたんだ。

佐倉「おはようございます。」

貴方「あ、勇者ちゃん。おはよ。魔王様に用事？」

佐倉「はい。神田さんのことが知りたくて。」

貴方「そこで爆睡中。起こす？」

佐倉「あ、本当ですね。寝てると魔王じゃなくて王子。」

確かに。ちょっと無防備かもね。
あら、お目覚め？

貴方「魔王様、おはようございます。」

天堂「ん？あ、一条か。おはよ。佐倉、何の用だ。」

佐倉「神田さん、オペするんですよね？」

天堂「ああ。」

佐倉「私にもお手伝いさせてください。見てるだけでもいいんです。勉強したいんです。根岸さんには許可を取りました。先生がいいとおっしゃったら参加していいと言われました。」

ふーん。見てるだけならいいんじゃないの？

天堂「だめだ。邪魔だ。」

佐倉「ご迷惑はかけませんから。」

貴方「見せてあげれば？天堂。モニターと生はやっぱり違うでしょ。食欲が戻ったのは誰のおかげだっけ？」

天堂「チッ。絶対に邪魔するな。お前は酒井の手伝いだけしろ。余計なことはするな。」

佐倉「ありがとうございます。オペはいつなんですか？」

天堂「今日だ。」

え？

貴方「困る。」

天堂「は？なんで？」

貴方「私空いてない。何かあっても手伝えない。」

VIPの人のオペだもん。大動脈瘤ステント術だし、結構時間かかる。

天堂「何も起こらないようにする。大丈夫だ。」

貴方「うん。わかった。できる限り手伝えるようにするね。なんかあったら連絡して。何時からだっけ？」

天堂「3時。」

3時か。私は2時からだから、最後の方なら手伝えるかも。

ーーーーーーーー
貴方「これから大動脈瘤ステント術を始めます。お願いします。」

スタッフ「お願いします。」

よし、やるぞ。
向こうを手伝えるようになるべく速くやろう。

ーーー
prrrr
看護師「はい。、、、、、、はい。わかりました。伝えます。、、神田さん急変です。」

オペまで持たなかったんだ。

貴方「小石川先生、行ってください。根岸さんも。」

小石川「え、でも。」

貴方「こっちは順調だから大丈夫です。第二助手、第一助手と交代。外回り、機械だし入って。」

助手、看護師「「はい。」」

貴方「行ってください。私もあと少しなので、終わったらすぐに行きます。」

この2人が行ってくれれば、私が行くまで持つはず。
お願い。持ちこたえて！

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