家 ページ17
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結局岩橋とは挨拶を交わすことなく会社を出て来た
月灯りが照らす道とぼとぼ一人歩く、マンションにもう少しで着くという時に後から
｢Aちゃん｣
『え？』
突然名前を呼ばれ不可抗力で振り返ったら奴がいて何も言わず再度歩き出した
｢ちょっ待ってや｣
奴が私の手を掴んだ
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『ちょっと辞めなさいよっ離して』
奴に掴まれた手を振りほどこうと試みるが奴が手を離すことはなく平行線
紫｢そんな嫌がらんでも｣
『嫌だからしょうがないでしょ』
紫｢そんなはっきり言わんでも｣
『分かったなら離して』
なぜか奴は素直に手を離した、帰る家は同じだが私は何も言わず再度歩き始める
奴は私の後ろを歩き会話することなく家着いた
＿＿＿＿＿ガチャ
ドアを開けたらほんのり香るカレーのいい匂い
まぁそんなのはどうでも良くて、靴を脱ぎ自分の部屋に直行した
スーツの上着をハンガーにかけズボンシャツを脱ぎ部屋着に着替えてベッドにダイブ
今日は最悪な気分だ
岩橋の突然の転勤を知らされ家に帰っても奴がいる明日土曜日で忙しいのに
『んーーー』
枕に顔を押し付け叫びいろんな気持ちを発散させる
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＿＿＿＿＿コンコンコン
突然のドアがノックされた
紫｢ちょっとええかな？｣
『よくない』
紫｢入るで｣
奴はドアを開け遠慮なくズカズカ部屋に入ってきて
うつ伏せに寝ていた私はとっさに体を起こして枕を盾にした
『ちょっと部屋に入らない約束したでしょ』
紫｢別にAちゃんおるし勝手に入ってないやん？｣
『そういうの屁理屈って言うの』
紫｢まぁそんな怒らんでや｣
奴は反省の色もない顔で笑っている、その態度にまた苛立ちを覚える
紫｢ご飯作ってあるんやけど一緒にご飯食べへん？｣
さっきの家入った時のカレーの匂いは奴が作っていたからなのか、、
そう思うと断ることも出来ず
『いいよ』
紫｢ほな向こうで待ってるな｣
そう言うと颯爽と部屋から出ていった
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お腹もすいてるし素直にあとを追いかけリビングへ
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＿＿＿＿＿ガチャ
ドアを開けるとカレーの匂いに包み込まれキッチンを見るとカレーをかき混ぜてる奴がいた
奴の表情はどことなく楽しそうでさっきまであった苛立ちはどこかへ消え去った
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小糸(プロフ) - rinaさん» rina様はじめまして。コメントありがとうございます！コメントくださった矢先に続編へと移動になってしまいすみません。これからも頑張って更新していくので楽しみに待っていて頂けたらと思います！頑張りますね！本当にありがとうございます！ (2018年7月16日 9時) (
レス) id: 8cb553cb23 (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - はじめまして！毎日楽しみに読ませていただいています｡これからの展開が予想出来ずドキドキしちゃいます‥(/´△`＼)明日からも更新楽しみにしているので無理することなく更新頑張ってください！ (2018年7月16日 0時) (レス) id: 85840da116 (このIDを非表示/違反報告)
小糸(プロフ) - nmechangさん» nmechangさんコメントありがとうございました！今一番ハマってると言っていただけてとても光栄です！亀更新なったりもしますが楽しみに待って頂けたらと思います！本当にありがとうございます！ (2018年7月1日 22時) (レス) id: 8cb553cb23 (このIDを非表示/違反報告)
nmechang(プロフ) - 今一番ハマってる小説です！頑張ってください！楽しみにしています(//∀//) (2018年7月1日 18時) (レス) id: eb8d21d1fd (このIDを非表示/違反報告)
小糸(プロフ) - umina5さんコメントありがとうございました！とても嬉しいです！少し亀更新だったりするかもしれませんが楽しみに待っていただけたらと思います！本当にありがとうございます！ (2018年6月24日 21時) (レス) id: 8cb553cb23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小糸 | 作成日時：2018年6月10日 18時
