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今後誰にも知られることがないと思っていた、
私の過去を翔は私が話し終わるまで
何も言わず聞いてくれて
最後にギュッと抱きしめてくれた
久々に飲んだお酒のせいで
酔ってたのもあるけど、
なんか最近涙もろくなってきて
ちょっとしたことで
落ち込んだり泣いちゃったりしてたから
思い出したらもう止まらなかった
泣いても大丈夫なように薄暗い公園を選んだのに
結局、グチャグチャであろう顔を見られちゃって
ものすごく恥ずかしかった
けど、
話せてよかった...
今スッキリしてるもん
玄関の鏡に映る自分はパンダなんて可愛いものじゃないけどどこかスッキリしてる
こんな顔みたらひかりなんて言うかな...
なにその顔。って言いそう
あ「ただいまー」
ひかり「あ、おかえりー
って...なにその顔。すごいことなってるけど。」
予想的中
ひかりがこんな私を見てスルーするはずがなく
深夜だっていうのに取り調べが始まる
隠しててもいつかバレる気がするから
大人しく話すけどさー...
終始眉間にしわがよってるから怒られると思ってたけど、
いや、怒られるようなことしてないんだけどね。
なんか、ビシッと言われるのかと思ってたら
急に泣きながら
ひかり「うﾞぅ〜...よかったねぇ、A！
やっと話せる人が見つかったんだねぇ...ｸﾞｽｯ」
って言ってくれるもんだから
さっきさんざん泣いたのにまた涙が溢れてくる
私のこと知ってくれてるの
ひかりと先生だけだったもんね
入院してた時も親は来なかったけど、
ひかりは毎日来てくれてたもんね
間違った道を選ぼうとしてた私を
バカじゃないの！？って泣きながら止めてくれたのもひかりだったもんね...
思い出すほど涙はとまらなくて
知らない人が見ると深夜に大号泣しながら抱き合ってる変人2人だけど
それでも...
ひかりが友達で本当によかった
ひかり「その...翔って人が...ｸﾞｽｯ...好きなんでしょ？」
あ「うん...たぶんね.../////」
ひかり「ついに...好きな人もできたんだねぇ...ｸﾞｽｯ...
てっきり...ｸﾞｽｯ...子犬を好きなんだと思ってたけど」
子犬...
和くん...
今何してるのかな...？
あれから返事も電話の折り返しもきてな.....
あ「えっ！？！？きてる！！」
あれほど溢れてた涙もピタリと止まって
携帯の画面を何回も確認する
あ「やっぱりきてる...」
留守電が10件...
メールには
『今どこにいんの 』
って一言のみ
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作者名：#Y | 作成日時：2018年1月17日 0時
