恋する気持ち～part２～ (ページ24)

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上田「へぇー。
そんなこと言える度胸あったのね

私に長々と説教する前に
その、いい人ぶるのやめてくれない？
教師である前に私も人間なの。
そのくらいの感情があって当然でしょ」

あ「いい人ぶってなんかっ...！」

上田「ほら、そーゆーの。
それが目障りだし耳障りなのよ」

何言ってるの...
この人の理論が私には理解ができない。

たしかに感情があるのは当然。
だからって言葉も選ばないで言いたい放題言っていいってことにはならないんじゃないの？
それが大人ってことじゃないの？

しかもここは職場。学校。
生徒だって聞いてるかもしれないのに。

あ「もう...いいです。」

ここで話す内容じゃない。
それにきっと...この人と私は分かり合えない

背を向けて歩き出す

上田「楽しみね、海。
気が聞く山本先生なら自分がどうするべきか分かってるわよね？
楽しみにしてるわよ？笑」

自然と足が止まった

またこの顔...
私を見下して笑う、あの時の顔

そのまま長くて綺麗な髪を揺らしてどこかへ行った

どうするべき...
翔と話さなかったらいいの？
それとも
私が行かなかったらいいの？

ほんとに楽しみだったのになぁ...
久々の海だしメンバーだって楽しそうだったのに...

でも私が行ってまた嫌な思いするのも嫌だし
あっちにも不快な思いさせるんだもんね？

行かないって言ったらみんななんて言うかな...
和くんは鋭いから気づかれないようにしないと。

？「遅い。」

えっ...？

あ「あ...和くん
なんで？帰ったんじゃなかったの？」

和「まぁ、ちょっとな。
ねぇ。海、ほんとに行きたい？」

今一番聞かれたくないことなのに

あ「なんで？」

和「耳触ってたから」

...耳？

和「Aさー。
困った時とか不安な時耳触る癖あるだろ
海の話してた時ずっと触ってたから
ほんとは行きたくねぇんじゃないかと思って」

嘘...そんなとこまで見てたの？
私自身も知らなかった...そんな癖。

あ「そんなことないよ？」

今言うのはやめよう。
こんな状態じゃ感ずかれちゃう

和「そっか。ならいい。
ほら、帰るぞ」

あ「一緒に帰るの？笑」

和「帰るっつてんだろ」

和くん...
あなたはほんとに優しいね

いっつもすぐに気づいてくれて。
気にかけてくれて。
助けてくれて。

ほんとに優しいよ...
優しすぎるよ...

優しすぎて...

...........辛いの...。