恋する気持ち～part２～ (ページ15)

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モヤモヤするのはきっと...
嫉妬してるから

友達とはいえ、好きな人とあんなにコソコソと
近くで話されてたら嫌だもん

なのになんでかな...？
嫉妬してるってわかってもなんかしっくりこない...

しかも真剣な顔して何話してるの？

和「だから！
笑ってる方がかわいいって言ってるだろ」

またほっぺをツンツンされる

和「はぁ...しょうがないなぁ
じゃあ、今からデートにでも行きますか？
もちろん、二人っきりで」

そういって泡だらけの私の手を
ぎゅっと握って微笑む姿はまるで王子様

いつもとのギャップにちょっとびっくりしたけど
慌てて言ってたことを思い出す

デート？

あ「何言ってるの...？
今日は私の家って約束だし、
それに！翔とひかりはどうするのよ」

和「留守番ってことでいいんじゃない？」

適当すぎる...

あ「よくないでしょ！」

その後も何かしら理由をつけて出ていこうとする和くん

最初はずっと断ってたんだけど
ホイップの散歩に行きたいって言い出して
ホイップも和くんにくっついて離れないから
二人に言ってみたら、

翔・ひかり「いってらっしゃい」

って普通に送り出されて
今は散歩中

無言のまま少しだけ前を歩く和くんに
必死についていくだけ

行き先も分からない
何がしたかったのかも分からない

あ「どこか行きたいところでもあったの？」

和「もうすぐ着く」

目的地に着くまで交わした会話はこれだけ。

着いたって言われた先はケーキ屋さん。
でもただのケーキ屋さんじゃない。

私が行ってみたかったケーキ屋さん

あ「なんでここ...
それにこんな近くにあったなんて...」

前にテレビで見たことがあって
行きたいなって思ってたけど、
思ったより遠いから諦めてた

和「前、食べたいって言ってただろ？
最近、二店舗目出したんだってさ」

あ「言ってたけど...覚えてくれてたんだ」

ほんと独り言みたいに呟いただけだったし
和くんも、そんなとこ知らねぇなって
興味無さそうだったのに...

和「今日あげたケーキ、ここのやつだから」

あ「そうだったんだ...
買ってきてくれてありがとね」

来た道を折り返して帰ろうとすると

和「どこ行くんだよ」

って腕を掴まれる

あ「帰るんじゃないの？」

和「あほか！
ここまで来た意味ねーじゃねぇか」

あ、あほって...
確かにケーキ屋さんの甘い匂いがして
入りたくなっちゃうけど
散歩っていうからお金もってきてないし...