*＊私の恋愛日記2冊目＊* (ページ2)

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9月28日ページ2

「ぎゃー！」

「もうちょっと急ぎ目で行こう！」

体育祭まであと2日となった今、猛烈な練習が行われている。

学年種目、というのがあって、

みんなが腰を曲げてその上を1人が、走って渡る背中渡り。

15人程度で一緒に飛ぶ、大縄跳び。

そして、クラス全員でやる、ムカデ競争である。

今は練習中で、背中渡り中だ。

みんなの上を走るのは、運動神経の良くて、背の低い方である、美央ちゃん。

ちなみに言うと、保育園が一緒で、中学三年間同じクラスである。

…さすがにみんなの上を靴を履いて渡らない。

だから、美央ちゃんは靴を脱いでた。

で、梨花ちゃんが靴のとこまでお姫様抱っこで運んでた。

でも、梨花ちゃんも背は小さい方だから、大変そうで、美央ちゃんは今にも落ちそうだった。

その時だった。

上原が、梨花ちゃんと代わろうとしたのは。

つまり、上原が美央ちゃんをお姫様抱っこしようとしたってコト。

クラスの子が「きゃー！」だとか「フー！」だとか、冷やかしの声を上げた。

藍ちゃんは上げかけたけど、うちの想いを知っているからか、我慢してた。

けど、本当に苦しい。

何てゆーか…息ができない感じ。

できてるけど、それが苦しい。

最近思うんだけど、上原って亜紀ちゃんと近いよね。

仲が良いんだ。

だけど…美央ちゃんも亜紀ちゃんもって、好きな人がわからない。

辛い片思いだな、これ。

帰ろうとして、あいつの机に一冊のメモ帳があった。

少し話して、「なんか書いた？ｗ」と、めくった。

それがダメだったのかな。

そこには、美央ちゃんのサインらしきものがあった。

「美央に書かれた。」

そう、君は言った。

何だろね、ほんと。

君への片思い、辛い。

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