ゆーてぃの妹が好きな僕【Yuri.C】 (ページ8)

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ゆーてぃの妹 #8 ページ8

＜侑李side＞

ゆーてぃの部屋はつまんない。
最低限のものしか置いてないし、
あとゲームは涼介と圭人が楽しんでるし。

コントローラ2つしかないとか、
ありえないんだけど。

せっかく来たんだし、いろいろ見てまわろうかな。
ゲームで楽しむ2人を残して
向かいの部屋を見た。

あれ？

かすかに聞こえる誰かの声。
ドアに耳を当てて聞いてみると

「これって、僕たちの曲…」

でも女の子の声？

誰か、いるのかな。
好奇心でドアに手を伸ばした。

A「知念さん...」

「Aちゃん...?」

それはさっき一目惚れした彼女で、

A「あの、えっと....」

「どういうこと？」

A「あ、ごめんなさい！」

「え？」

この子は素直なんだろう。
すぐに本当のことを話してくれた。

A「私、実は裕翔の妹なんです。」

「妹....」

突然のことで頭が追いつかない。
妹がいるなんて聞いたことなかった。

でもこのことが本当ならゆーてぃの様子がおかしかったのも分かる。

A「本当にごめんなさい！」

なんとなく、ゆーてぃに似てるし。

A「あの！このこと誰にも言わないでください、お願いします！」

ゆーてぃの様子からしても
隠しておきたい理由があるのだろう。

「じゃあさ、僕のお願いきいてよ。」

そしてこれは、チャンスだと思った。