ゆーてぃの妹が好きな僕【Yuri.C】 (ページ15)

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ゆーてぃの妹 #15 ページ15

＜侑李side＞

さっきの涙は嘘だったのか、
そう思ってしまうくらいに楽しんでるAに
僕は疑問を抱いていた。

なんでこんなに、はしゃいでるんだ。

緊張されても困るけど、
大人しくされても困るけど、
それにしてもはしゃぎすぎじゃないか。

一応、男と2人っきりだというのに。

開始2時間。
一切疲れた様子を見せないAに
今なら話しかけられる、
そう思った。

「歌、好きなの？」

A「うん、もちろん！」

コンコン

あ、きたきた。

A「なに、これ…」

侑李「1日遅れたけど、誕生日おめでとう。」

A「もしかして、
侑李くんが用意してくれたの？

ありがと、！」

少し小さめのホールケーキの上に乗った
Happy Birthdayと書かれたチョコプレート。

僕、こんな面倒くさいこと滅多にしないんだけど。

だってね、知ってたから。
Aなら喜んでくれるって。

A「あ、このケーキおいしい。
侑李くんもどーぞ。はい、あーん。」

侑李「ん、おいひい。」

…僕、何してんだろ。
あーんって、メンバーとはよくするけど
こんなにドキドキするものだったっけ。

いつの間にか堅苦しかった敬語は無くなって、
Aとの距離が近づいた気がした。

ちょっと期待してもいいかな。