キョウダイ14 ページ17
若干乱れているものの、艶がありしっとりと手に吸い付くような髪。
鼻腔を掠めるのは甘いシャンプーの香り。
A「・・・・・・ごめんなさい。」
ヒロト「急にどうしたの？」
A「あたし、泣いてばっかりで。
・・・・・・お兄ちゃんいなくなってから、訳わかんなくなっちゃって。
どうしてあたしだけ生きてるのって、かんっ、がえてっ、・・・・・・
お兄ちゃんじゃなくて、あたしが死んじゃえばよかったんだっ！」
その言葉を聞いた瞬間、俺はAを痛いほど抱きしめた。
A「っ！」
ギリギリとAの身体を締め付け、黙らせる。
ヒロト「黙れ！何でそんなこと言うんだ！
俺がAの兄なら、そんなこと言って欲しくない！絶対に言わせない！」
A「でもっ、あたし、お兄ちゃん居ないと何も出来ない、」
ヒロト「じゃあ俺に頼ればいいじゃないか。」
締め付けていた腕を緩め、視線を交える。
額どころか瞳まで真っ赤に腫らしたA。
その赤くなった瞳を驚きに染めて俺を見上げる。
ヒロト「俺に頼ればいい。今は俺がAのお兄ちゃんなんだから。
俺はAを一人にしない。ずっと一緒だ。」
A「ひっ・・・・・・、うっ、嘘だ！お兄ちゃんだっておんなじ事！」
ヒロト「生き物には皆等しく死が訪れる。Aのお兄さんはそれが早過ぎた。
生きていたらAを一人にはしなかった筈だ。
ずっと一緒にいたいって、願った筈だ。」
感情が爆発したAに言い聞かせ、今度は優しく抱きしめる。
A「っ・・・・・・、うっ、うぁあああああ！」
今まで抑えられていた悲しみのタガが外れたかのようにAは泣いた。
・・・・・・・・Aはもう充分苦しんだ。これからは、俺が幸せにする。
.
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A・K - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2018年4月13日 17時) (
レス) id: 4100ec61b5 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＥＩ(プロフ) - 俊乃さん» お休みなさーい(^-^)/ (2015年1月14日 0時) (レス) id: 4bc4210ac3 (このIDを非表示/違反報告)
俊乃(プロフ) - ＫＥＩさん» 時間がないんでまた明日来ます!!おやすみなさい!! (2015年1月13日 21時) (レス) id: a66f957a85 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＥＩ(プロフ) - 俊乃さん» 是非是非どうぞ！待ってます！ (2015年1月13日 21時) (レス) id: 4bc4210ac3 (このIDを非表示/違反報告)
俊乃(プロフ) - ＫＥＩさん» はい、頑張ってください!!また戻ってくる日を楽しみにしております!!あの…そちらのボードに行ってもよろしいでしょうか?? (2015年1月13日 18時) (レス) id: a66f957a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KEI | 作成日時：2013年7月5日 20時
