恋はもっとDeepに2 ページ27
SIDE:you
今日は剛さんがうちの事務所に来てくれる日。
私達が剛さんの事務所に行くって言ったのに、剛さんは譲ってくれなかった。(笑)
約束の時間になり、事務所の社長室にはのんちゃんと小田さん、両事務所の代表が揃う。
なんだか重苦しい雰囲気だったけど、話が始まると一変して和やかな空気で話し合いが行われた。
話し合いが終わって、両事務所の社長とマネージャーで今後のスケジュールなどの細かい打ち合わせをするとのことで、一旦私と剛さんは空いてる会議室に入る。
綾野「はぁ〜、緊張した〜。(笑)」
『ね。(笑) あ、そういえば剛さん髪の毛黒くしたんだね。』
綾野「徳尾さんからは次の撮影までにって言われてたから、ここくる前に染めてきた。(笑)」
『黒髪もかっこいいね。』
剛さんと初めて会った時はすでに茶髪だったから、なんだか新鮮。
綾野「ありがとう。(照) あ、昨日、鴨居研究室のみんなと撮影だったんだけどさ、あのビデオレターめちゃくちゃ泣けた。(笑)」
『あ、見た?(笑) あの時は剛さんと付き合う前だったから、剛さんへの気持ちも重ねてみたんだよね。(笑)』
ビデオレターの内容を考えた時、自分の気持ちが海音の気持ちと重なる部分があって、スラスラと内容が浮かんだ。
『剛さんが幸せで笑っていくれたらいいなぁって... あの時はこうなるなんて思ってなかったし。(笑)』
綾野「ほんと? 俺、結構アピールしてたつもりよ?(笑)」
『そうなの?(笑) 剛さんみんなに優しいんだもん。(笑)』
綾野「Aちゃんには格別に優しくしてたんだけどなぁ。(笑)」
剛さんに手を握られて微笑み合う。
"コンコンッ"
会議室のドアをノックする音でお互い瞬時に手を離す。
安藤「...邪魔した?(笑)」
『してない、してない。(笑) どうしたの?』
安藤「いろいろとまとまったから、社長室に戻れる? 綾野さんも良いですか?」
綾野「はい。(笑)」
剛さんと社長室に戻り、公表のタイミングや公表まではお互い行動に気をつけること、今後の仕事について説明を受けてこの日はお開きとなった。
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作者名:ハムちゃん | 作成日時:2021年6月3日 6時