Deepな恋！Part3 (ページ17)

今日:4 hit、昨日:25 hit、合計:81,040 hit

第9話2 ページ17

SIDE：you

徳尾「本番いきまーす！ 5、4、3、2...」

[新たな提案をするシーン]
---
海音の作った図案を見る倫太郎。

倫太郎「うわ～、すごいね～。」

海音『実はこれ、水族館なんです。』

倫太郎「えっ、水族館？」

海音『はい。(笑) 海と水槽の境目をなるべく無くして、こう魚たちが行き来できたらいいなぁって。』

倫太郎「あっ、これ下で繋がってるんだ。」

海音『そうなんです。そうなったらいいなぁと思って。』

倫太郎「ふ～ん、めちゃくちゃいいね～。」

海音『あ、でも、時間帯によっては魚たちが一気にいなくなってしまう時もあるんですけど...。』

倫太郎「それはそれで自然で素敵だと思う。それにこんな場所があったら、海音が海に帰ってもまた... 戻ってこれるなぁって...。」

海音『...。』

倫太郎「...ねぇ、海音。」

海音『...。』

倫太郎「もうそんなに... 長くいられないんでしょ？」

海音『...。倫太郎さん。』

倫太郎「ん？」

海音『これから先の海のこと、倫太郎さんにお任せしてもいいですか？』

倫太郎「もちろん！」

海音『よかった。(笑)』
---

徳尾「...カット！」

カットがかかり剛さんとモニターをチェックする。

徳尾「いいね～。この2人の距離が海音と倫太郎の心の距離を表してるよね。」

岩田・綾野『「ありがとうございます。(笑)」』

モニターには肩が重なり合うぐらいにくっついて座る私と剛さんが映っていた。

さっきブランケットを一緒に使っていたけど、改めて考えると恥ずかしくなる。

綾野「せっかく海音との距離が縮まったのに、別れが迫ってるなんて切ないですよね。」

徳尾「倫太郎にはもっと早く素直になってもらえばよかったかな？(笑)」

海音と倫太郎に別れが迫っているように、私も剛さんとこうして現場で会える日が残り少ないことを寂しく感じた。